青春。メタモルフォーゼ

青春03 森の中。叔父さんが私の手の中で射精する。r

2021/04/27

叔父さんは私を小川の河原や林の中を連れまわした。
叔父さんが先に歩き、私は犬のように鎖で繋がれ引き回された。

時折、鎖の端を小枝にかけて、繋がれた私を撮影した。
私は、18歳の女の形をした、白い小動物だった。
乳房があり、太腿があり、臀部があり、恥毛があり、花唇があった。
歩くたびに、あるいは、枝に繋がれる度に、叔父さんのなすがままにされる度に、私のパーツが剥き出しにされた。
そして、正面から、横から、斜め後ろから、あるいは真後ろから、カメラのシャッター音が響いた。

林の中では足元に濃い影が澱み始め、見上げると樹々の葉群れの彼方には、夏空にそびえる積乱雲が白熱して聳えていた。

歩いたり、立ち止まったり、ポーズを取らされたりしながら岩場に出でた。

由希!
川に入るよ!

叔父さんが言った。
叔父さんは河原で全裸になると、やはり鎖の端をもって、自からも川に入った。
夕暮れの陽を受けた体は意外と筋肉質だった。
いつもの私の部屋で見せる不健康な体ではなかった。
股間の蛇身が辺りを窺うように身を起こし、私を狙っていた。
私は蛇から目をそらした。

川の水は清冽だった。
脚をそして全身を水に沈めると、痛いほどの冷たさが肌を刺した。

岩場に腰かける私。
岩から岩へと大股で渡る私。
あるいは、岩肌に後ろ手にして、空を仰ぐ私。
髪から流れる水を撥ねる私。

叔父さんのシャッターが幾度も幾度も音を立てた。
私は自分が、カメラのレンズを通して視姦されているように感じた。

体の奥底から、嫌悪感と言うより、不思議な悲哀感のようなものが湧き上がって来るのだった。
私は心の自由を奪われ、裸にされ、様々な痴態を曝し、皮膚には水が浸み込み、樹々の冷気が体温を奪って行った。

私は川と林の中を何十分もさ迷っている内に、何者かのに呼び声に引き寄せられて行くようだった。
その呼び声は、遥か彼方の空から、遥かな遠い昔から呼びかけるような声だった。
懐かしかった。
そして、もう戻れなくなるのではないかと思った。
恐かった。
私は全身に寒気を感じ、ついに叔父さんに懇願した。

寒い
冷たい
恐い
帰りたい
もうやめて

私は涙ぐんでいた。
叔父さんがグイと首の鎖を引き寄せた。
私はふらつきながら叔父さんにもたれかかった。
叔父さんは岩の上にカメラを預けると、両手で私を抱きすくめた。

大丈夫。
素敵だよ由希。
温かくしてやるよ。

そう言って、私の唇を吸いながら、掌で全身を撫でまわし始めた。
私の舌を絡め取りながら、後ろに回した手で、背中をさすり、お尻を撫で、あるいは前から太腿を撫でた。
撫でられながら、微かな温もりが湧き上がってきた。

私は寒さと恥ずかしに耐え切れず、叔父さんの中に崩れ落ちた。
叔父さんが私を受け止めた。
お腹のあたりで叔父さんの蛇身が悶え始めているのが感じられた。
叔父さんは私の顎から首筋にかけて舌を這わせながら言った。

由希
今お前は、川と林の秘密の中に溶けようとしている。
素晴らしい事だよ。
お前の中の野生が目覚めようとしているのだよ。
私を触りなさい。

そう言うと叔父さんは私の掌を蛇身に導いた。
それは熱くなり、硬くなり、私の掌の中でのたうった。

私の鼓動が速くなり始めた。
私という人格の奥底から、厭らしく、力強く、狂暴なエネルギーのようなものが姿を現わそうとしていた。
私は蛇の脈動に同期して自然に掌を動かしていた。

そうだ
その調子だ
由希

そう言いながら叔父さんは腰を振り、私の掌の中で蛇身を激しく前後させ始めた。
同時に私の舌を激しく吸い、何度も私の唾をすすった。

蛇身は何度のたうっただろうか。

いくよ
由希
手に行くよ

叔父さんが切なく呻いた。
掌の中の蛇身がグッと怒張し、そして爆発した。
蛇身が生温かい精液を激しく噴出した。