由香里の愛人日記

愛人日記66.最後の晩餐。パパと私の卑猥な祭り

パパと私は何もない贅沢な時間を、贅沢に過ごした。
パパに腕枕をされながら、二人で天井の鏡に映る二人の姿を見詰めた。

明日の今頃は、もうパパとは別れている。

そんな思いが、再び湧き上がり、また涙が出そうになった。
私はパパに顔を押し付けて目を閉じた。
パパが優しく私を抱いてくれて、私の乳房を愛撫してくれた。
私は無意識にパパのペニスに手をやっていた。
暫くすると、パパが静かに硬くなり始めた。

物音が何もない静かな時間。
握ったペニスを通じて、パパの体温だけが伝わってくる静かな時間。
私の肌の上をなぞる、パパの掌の感触だけが感じられる時間。
私はいつの間にか、静けさの中で、パパに包まれ、まどろみ、眠っていた。

カチャ カチャ

という物音で目が覚めた。
隣にパパがいなかった。
私は不安になって、

パパ パパ

と叫んでベッドを飛び出した。
パパは居間にいた。
出て行ったのではなかった。別れにはまだ時間はあるはずだと思って、安心した。

「由香里、お腹減っただろう」
ベランダを見ると、まだ、夕方六時過ぎだが、都会の空は既に暮れていた。
「色々取り寄せたよ」
そう言って、ソファーのテーブルに様々な料理を並べている所だった。
ステーキ、ローストビーフ、焼き鳥、刺身、寿司等々、そして様々な野菜類と果物、さらに蜂蜜やバター、醤油、オリーブオイルなどの調味料も揃えられ並べられた。

「最後の晩餐ね」私が言った。
「残念ながら、そうだね」
別れを予感しても、私はもう泣かなかった。
今日、十分にパパの愛を確かめたからだった。

テレビを点ける気にはならなかった。
外界のニュースや事件に触れたくなかった。
明日の別れまでの時間を、二人だけの時間で埋めたかった。
今が何時かも気にならなかった。

「さ、食べよう」
支度を終えてパパが言った。
お昼は少しのサラダとサンドウィッチしか食べていなかったのでお腹は減っていた。
パパも私も食欲は旺盛だった。

二人ともステーキを頬張り、刺身をつつき、焼き鳥を食べ、フルーツをふんだんに食べた。
私もパパもアルコールは強かった。

「由香里、お酒強いね」
「そうでもないわ」
そう言いながらも、私はウイスキーの水割りと焼酎の水割りをすでに何杯かお代わりしていた。

お腹が少し膨らんだころ、私の中に、悪戯心と、どん欲な好奇心が湧き上がってきた。
そして、それらは私の中に強烈な性欲となって渦巻きだした。

「パパ、おちんちん出して」私の声はすでに酔っていたと思う。
「こうかい」
パパがソファーに腰かけて、笑いながらガウンをはだけ、ペニスを剥きだしにした。
「違う、ソファーに横になって」
私はパパをソファーに横たえた。
「いまから、パパを美味しく食べるの」

そう言って、私はテーブルの上の蜂蜜とオリーブオイルを引き寄せた。
まず、パパのペニスに蜂蜜を塗った。
蜂蜜を塗られながらペニスが勃起し始めていた。
昼間死んでいたペニスが蘇ろうとしていた。
「とても甘いおちんちんよ。でもそれだけではコクが無いの」
今度はその上にオリーブオイルを垂らした。

蜂蜜とオリーブオイルでまぶされたペニスを私は手でしごいた。
「美希さんにに教えもらったの、ペニスのスイーツな食べ方よ」
そう言って、私は硬くなったペニスを口に含んだ。
蜂蜜の甘さとオリーブオイルの香りとぬめりがブレンドされ、口の中でゴージャスに甘く広がった。

オオオオオ

パパがうめき声を上げた。
パパは、途中で私のフェラをやめさせて、今度は私を仰向けに横たえて、脚を大きく開かせた。

「今度は由香里を美味しく食べてやる」
そう言って、陰唇を指で開き、膣口に醤油を少し垂らして、そこに刺身をペタリと貼り付けた。
醤油が滴る感触と、刺身が張り付く冷たい感触が入り混じった。
ねっとりと、濃厚で、やわらかな魚肉が私を舐め上げた。
とても厭らしく興奮する私がいた。

ググググ

私は声を押し殺して悶えた。
パパは私の膣口に何度か刺身をこすりつけて、その刺身を頬張った。
「うーん、醤油と愛液が絶妙にブレンドされている。旨い」

私はそれを聞いて

キャキャキャキャ

と下品な笑い声を上げた。
まさに最後の晩餐が始まった。
一度堰が切れると私たちの戯れは際限が無くなった。

私はパパを四つん這いにさせ、アナルに醤油をかけ、そこにマグロの刺身を差し込んだ。
私は、差し込んだままのマグロに食いつき、舌で手繰り寄せて食べた。
肛門を刺激されたパパは、いつか前立腺刺激をやってあげた時と同じような、快感の声を上げた。

次いで、パパが私仰向けに横たえた。
私の臍や、太腿が閉じられた恥丘の窪みにマヨネーズを絞りつけ、そのマヨネーズを細切れのステーキやローストビーフに塗った。そのステーキを箸でつつきながら
「由香里の味が付いたステーキだ。マヨネーズの味も愛液と混じって旨い」といって頬張った。
そのうちの一つを摘まんで、私の口に運んで食べさせてくれた
自分の愛液が付いたステーキは、背徳的で興奮するものがあった。

食べても食べても満腹感はやってこなかった。

ステーキの後、パパは私の腰を持ち上げ、脚を空中に大きく開かせ、膣口を天井に向けて広げた。
それが天井の鏡に映っていて、私はとても卑猥な恰好をして、卑猥な表情を浮かべていた。
パパは卑猥な私の卑猥な膣口に、ウイスキーを垂らした。
ウイスキーが膣の中に滑り込んでくるのが分かった。
次にパパは、膣口に唇を当て

ジュル ジュル

と、卑猥な音を立て啜った。

キャキャキャキャ

と、私もまた、さっきのような下品な笑い声で答えた。

「今度はわたしがやってあげる」
そう言って、パパと入れ替わり、今度は私がパパの腰を持ち上げた。
パパに大股開きさせて、ペニスの裏側と睾丸を剥き出しにして、肛門を上に向かせて指で押し開いた。
開いた肛門口へ醤油を垂らし、焼酎を注ぎ、少し炭酸を加えた。
そして私は唇を押し付けて、舌で肛門を舐めなてつつきながら

ズルズルズルズル

と、奇妙な物体を吸い込んだ。
少しコクがあってほの甘い醤油が、炭酸と共に弾けながら、二十五度の少し強めのアルコールと混じって、私の口の中で奇妙な液体となって広がった。

私とパパは、その後も、あの手この手で料理や食材を組み合わせ利用しながら、互いの身体を食し合った。
食しながら、私とパパは互いを、唇と舌と指で限りなく貪り合った。
私はパパの前立腺を指で思い切り刺激しフェラを繰り返し、パパは舌と指で私のアナルとバギナを何度も犯した。
精液や愛液が互いの体に塗られ、注がれ、混じり合い、溶け合って行った。
私とパパの心と体が、とも一体化して行く喜びを感じ合った。
私たちの饗宴は深夜まで及んだ。

でも、私は朦朧としながらも芯は冷めていた。
パパもそうだったに違いない。
別れのカウントダウンの音が私の心の中で高く鳴り響いていた。
気が付くと、時間はすでに夜の二十四時を超え、別れの日が口を開けていた。
私は、芯は醒めていたが、神経をアルコールに暴力的に麻痺させられ、泥のような眠りに引き摺り込まれて行った。