スワッピング・悦楽の四重奏

四重奏17 夫は、盗撮された妻の性交場面に興奮するr

2021/04/26

裕也は語り終えて、私をジーッと見詰めた。
「由希、お前の全てを愛しているんだ、恭介に晒した、恭介が触れた、そんなお前の全てが好きだ」

私は拳を上げて彼に殴りかかった。
彼は私の拳を受け止め、私を抱き寄せて、見つめて言った。
「今朝、恭介から動画がメールで送られてきた。俺は画像の中のお前に釘付けになった。そこには新しい由希、大胆な由希、セクシャルな由希が溢れていた。」
「厭らしい!」
「お前がザーメンを飲み込む姿がたまらなかった」
「厭らしい!」
「お前が立ったまま入れられている姿に興奮した」
「厭らしい!」
「俺の前で、おしっこなんかしなかった」
「厭らしい」
「顔面に割れ目を擦りつけるなんて、俺にはしなかった」
「厭らしい」
「そんな全てが、由希の全てが俺をそそるよ」
「厭らしい」

私は彼をを拒否しながらも、私の全てを愛するという彼の言葉に、癒しを感じ始めていた。私がどんな痴態を晒そうと、相手の男とどんな破廉恥なことをしようと、私の全てが好きだという。
裕也は私の頭を抱き抱え、よしよしするように髪を撫でた。暫く忘れていた彼の優しさと、体温が感じられた。

私は頭を撫でられながら言った。
「昨日の夜、私はタクシーの中から翠んちへ泊まるって、電話したわね、嘘だと分かってたの?」
「分かってた。その前に、ショットバーから恭介から電話が入っていた。由希が相当飲んでフラフラだと。今夜、俺が介抱する、そして抱くよ、ってね」
「オーケイしたのね」
「彼との取引があったからね」
「私をモノとして扱ったのね」
「そういう訳じゃないが」
「美帆さんもモノとして扱ったのよ」
「美帆さんは俺に抱かれることを了解していた。恭介から、深見に抱かれてみないか? って言われたら即オーケーしたようだ」
私は、彼の腕の中で黙り込んでいた。

恭介美帆。
そのモデルとしての評価は高い。パリ・コレクション、東京コレクションなど、名だたるファッションショーには必ず登場するのだ。
九頭身で、全身に贅肉はなく、バストやヒップ、二の腕、腿など抜群のバランスを取っていて、彼女の立ち姿は一つの彫像を思わせるほどだ。
女の私でも惚れ惚れする。
その彼女を、裕也は貪った。
私は恭介に貪られた。

「夫婦交換、スワッピングだよ。恭介は由希にイった。由希も恭介にイカされただろう。俺も美帆さんにイってしまった。美帆さんもイった。」
私はまだ、裕也の言うスワッピングに納得していなかった。
「それって、単に、違う相手と浮気して、性的に興奮したというだけのことよね」
「今は、そうだ」
「今はということは、これからは?」
「由希、お前が欲しい、由希が前より欲しくなった」
「?」
「恭介に犯されているお前を見たら、たまらなく興奮してきたよ。スワッピングって、自分の妻の新しい魅力が引き出されるものなんだな」

そう言って、裕也は私のガウンをはだけ、乳房に顔を寄せ、乳首を唇に含んだ。
一方の手が私の股間、花唇を撫で始めた。