恭介の舌に肉芽を舐められ、急に強い刺激を受けたためだろうか?
いきなり尿意が襲って来た。
「ね、トイレはそこなの?」
私は浴室の左側の鏡の壁の中に、ドアノブが付いているのを見つけた。
「そうだよ、どうして?」
「お湯につかったせいかしら、急におしっこしたくなっちゃった」
「おしっこ?」
「そう」
すると恭介は、一層艶めかしく厭らしい微笑みを浮かべて行った。
「トイレなんて要らない、床でしたら?」
「床で?」
「いやよ、見えちゃうわ」
「由希さん、まだ分かってないね?」
「何が?」
「この部屋は、性を解放するため部屋なんだよ。」
私は恭介の言うことを脳裏で反芻した。
性を解放するための部屋。
まさにそうだと思った。
天井と壁の鏡。
空間に突出したガラスに囲われたベランダ。
寝室と浴室と、居間を隔てる透明なガラスの壁。
そして、裸身を視姦するためのガラス張りの浴室と浴槽。
私は、自分の体の隅々をすでに見られ、観察され、視姦されている。
これらは全て、性を解放するためのモノだったとのだと悟った。
「分かったわ。床でしてみる」
私は浴槽から出て、そのまま床に腰を落とした。
鏡の前で、私はM字型に脚を開き、腰を落とし、花唇と肉芽を剥き出しにした。
恥ずかしさのために、初めは、体が放尿を拒否していた。しかし、やがて、我慢の限界が来て、体の奥底、腰の奥に騒めきが起こり、ついに熱い液体が私の股間から噴き出すのが分かった。
一度噴き出すと、もう自制はできなかった。
奥底にたまっていた液体が次から次へと股間から噴き出て行った。
いつの間にか恭介が私の後ろに立っていて、鏡の中の、放尿して濡れそぼる私の花唇を見詰めていた。
「見ないで」
そういう私の声は小さかった。
私は懸命に液体を絞り出し、早く、この厭らしい姿勢から逃れたかった。
私は、鏡の中の開いた私の花唇に向かって、熱い液体を放ち続けた。
放尿が終わると、恭介は私を後ろから抱き締め、さりげなく私を四つん這いにした。
後ろかの挿入? そう思ったが、違った。