スワッピング・悦楽の四重奏

四重奏54 アナルセックスで体と心が変わる。[第一部.由希の愛 終り]r

2021/04/26

アナルで射精が終わった後、私と恭介はお尻で繋がったまましばらくじっとしていた。
恭介の胸とお腹が私の背中でたゆたった。
そして、アナルの中で、蛇はゆっくりと身を引いていった。

身体の火照りが覚めたころ、私たちは起き上がり、恭介が私の体を優しく洗った。
私の体を泡立つ石鹸で撫でて行った。
乳房を撫で、お腹を撫で、おへその周りを撫で、腰を撫で、恥丘の上を撫で、花唇を撫でていった。
後ろを向かせると、背中を撫で、腰を撫で、お尻の二つの山を撫で、お尻を割り、奥のすぼまりを露わにした。

そこは、先ほど、恭介が蛇を突き刺し、射精した恥ずかしい場所だった。
恥ずかしさで顔がほてるのが分かった。
そこを泡で撫でながら、人差し指を入れてきた。
くすぐったかった。
私を慈しむかのようにすぼまりを軽く愛撫し、洗うようにして指を動かした。

恭介は、私の体を隅々まで洗って言った。
「由希、良かったよ。グーッと締め付けてくるのが、たまらなかった」
「そんなに良いの」
「由希が、懸命に俺を愛そうとしてる感じだった。愛してる?」

愛してる?
という言葉に私は戸惑った。
恭介の妻の美帆のことが気になったからだ。
「美帆さんに悪いわ」
私がそう言うと、恭介は私のうなじに唇を寄せながら言った。
「俺たちは、夫婦交換、スワッピングした仲だよ。美帆は俺が由希を抱くのを見ていたし、納得していた。由希も、夫の裕也が美帆を抱くのを見ていただろう。だから、俺たちの間では、もう気兼ねは要らないと思う。」

「体はそうかもしれないわ、でも心は・・・」
私はそこで言い澱んだ。
恭介が言った。
「心も開かれたはずだよ。今までのセックスのイメージからは大きく解き放たれたと思う」

そうなのだ、つい先日、私は美帆と濃厚なレズプレイをした。
美帆の導きで、快楽の深みへ深みへと陥って行くとき、心も深みへ深みへと陥って行ったのだ。
夫婦交換で、セックスへの意識が変わったから出来たのだと、その時思っていた。
そして私は美帆に愛を感じるようになった。

恭介との、今のアナルセックスは、さらに強烈に、深みへと私を引き摺り込んで行った。
私はすぼまりを押し広げられ、恭介の蛇身を奥まで挿入された。私はそれをアナルで咥えてアナルで飲み込んだ。
そして、痛みの中で、初めての場所に射精された。
まさに、セックスの深みの中でだった。

その時、その深みで、恭介と深く繋がり、感じ合い、溶け合ったのだ。
それと共に、切ない思いと感情が湧き上がって来た。
それは、恭介がいとおしくてたまらない感情。
世界の中で恭介はただ一人であり、かけがえが無いのだ、という感情。
それらが入り混じって、愛という感情となってを湧き上がって来たのだった。

しかし私は、愛という言葉をはっきりと口に出すことを、まだ躊躇していたのだ。
彼には美帆という妻がいて、私には裕也という夫がいるからだった。
しかし、今、その束縛が解かれようとしていた。
彼が言うように、私たちは夫婦交換した時から、夫婦の垣根を取り払っていたのだ。

恭介が私を振り向かせ、美しい目で私を見つめて言った。

由希、愛してるよ

私は恭介の瞳の中を見詰めて、暫く何も答えなかった。

由希、愛してるよ

恭介が同じ言葉を二度言った。
私はついに、愛という言葉を受け入れた。
そして言った。

恭介、愛してるわ

私は彼の首に腕を回し、唇を求めた。
彼が舌を送り込んできた。
私はその舌に私の舌を絡めて、彼の唾液を啜った。
彼は、私を思い切り抱き締めた。

 

悦楽の四重奏 第一部 由希の愛 終り
次の第二部を準備中です。お楽しみに。