お尻の中の指の動きを感じながら
何が起こるのか?
汚くはないのか?
そんな私の不安が一層高まって来た。
「次は人差し指だよ。少し太くなるよ」
恭介は私を怖がらせないために、これから何をしようとするかを丁寧に説明した。
説明されることで、私は安心し、次起こることを受け入れることが出来た。
人差し指は一回り太かった。そして、長かった。
体の中が、未知の物体で探られる感触だった。
痛みはなかった。
「次は指二本だよ。だいぶ太くなるよ」
恭介が言った。そして、太くなった指の束がゆっくりと、すぼまりの中に入って来た。
ゆっくり、ゆっくりと入って来た。
すぼまりが押し開かれて行った。
少し痛みがあった。
痛みよりも不安の方が大きかった。
恭介の片方の手の指は、私の花唇を優しく愛撫し続けた。
私は、愛液が溢れるのを感じていた。
前と後ろから恭介の指が私の身体をまさぐっていた。
恭介は長い時間をかけて、すぼまりを慣らした。
そして、指を抜いて、蛇の頭をすぼまりの口に当てて来た。
「これから入れるよ。ゆっくりだから大丈夫だ。痛かったら止めるからね」
恭介はどこまでも優しかった。
それが私の心と体を開かせた。
蛇の頭がすぼまりの口を押し広げて入って来た。
頭だけを入れて、暫くじっとしていた。
拡張される痛みは強くなったが、十分我慢できるのものだった。
やがて、蛇の頭だけ、すぼまりの入り口でゆっくりとピストン運動を始めた。
私は、先ほど言われたように、すぼまりで蛇を咥えるイメージを描いた。
咥えながら、それをゆっくり飲み込むイメージだった。
恭介が、ゆっくりと力を入れてきた。
小さな口が強引に開かれた。
痛みが走った。
キャッ
私は思わず叫んだ。
恭介は、それが合図でもあったかのように、グイと蛇の頭全体を押し込んできた。
私は頭を浴室の床に押し付けて、痛みに耐えた。
行くよ
恭介が言った。
そして、蛇の体に深く侵入してきた。
ギャー
私は自分でもびっくりする位の大声をあげた。
「やめようか?」
「いいの、続けて」
自分でも信じられない返事だった。私は何かを待ち望んでいた。
そこには、未知の自分がいるような気がした。
恭介は蛇身を根元まで挿入してきた。
身体の奥が強引に押し広げられる感覚だった。
そこへ、太く硬い存在が押し入って来た。
そして、すぼまりの狭い口で何度もピストン運動を繰り返した。
凄く締まってる!
由希!
凄く良いよ!
恭介の動きが速くなってきた。
私は歯を食いしばって痛みをこらえていた。
すぼまりの奥、アナルの中が燃えるようだった。
蛇が腸の壁を擦っているのが分かった。
初めて感じる野性的な感触だった。
一方の手の指が、蜜口の奥まで入り、快楽のスポットを刺激していた。
出すよ!
由希の中に出すよ!
そう言って、蛇が私のお尻の中に熱いものを噴き出した。
それも初めての感触だった。
しかし、私はそれ以上に、激しい痛みに叫んでいた。
ギャー
恭介は、熱い液体を噴き出しながら、腰を何度も振った。
目の前の鏡を見ると、泣いている私がいて、その背後で真剣な表情の葉月が私を見詰めていた。
犬のように腰を蠕動させていたが、やがて最後の噴出が終わり、そして私の背中に崩れて来た。
恭介が耳元で言った。
「痛かったんだね、ごめんね」
「いいの、愛してるから」
私は首を捻って振り向き、恭介の唇を求めた。
恭介はそれに応えて唇を寄せて来て、舌を絡めた。
私は初めて、恭介に対して、愛してる、という言葉を使った。
そんな自分に驚いていた。