浴室で、四つん這いにされて、私はお尻を高く突き上げていた。
目の前には全面鏡の壁があり、鏡に向かって顔を向けている私がいた。
その顔は不安そうに、眉をひそめて歯を食いしばっていた。
高く上げたお尻の二つの丘の間で、私を見詰めている恭介がいた。
「心配しなくてもいいよ。痛くない方法があるんだ」
恭介はそう言って、すぼまりを唇で覆い、舌を動かしながら大量の涎を塗り付けた。
涎を塗り付けながら舌で舐め、舐めながらまた涎を塗り付けた。
一方の手で、私の花唇を優しく撫で、割れ目をフェザータッチで愛撫した。
全身に軽やかな快感が走り始めた。そして、体全体が、快楽の空間へ溶けだして行くようだった。
それはレズプレイの時に味わった美帆のやり方だった。美帆が恭介のやり方を学んだのか、恭介が美帆のやり方を学んだのか?
それは分からないが、二人の指使いと舌使いは良く似ていて、優しく繊細だった。
二人はきっとアナルも愛し合っているのだろう思った。
「由希、リラックスして、力を抜いて、身体全体を解きほぐすイメージをもってごらん」
恭介は私の耳元で囁いた。
鏡の中で恭介の美しい目が私を見詰めていた。
アナルのすぼまりは大量の涎で溢れた。
恭介は手を伸ばして浴室の片隅の入浴用品を置いてある子棚から、小さなボトルを取り出した。
ボトルにローションの字が読めた。
恭介はローションを掌に落とし、それを私のすぼまりに塗り始めた。
涎とローションが混ざり合った粘質の液体が、繊細な人差し指で、すぼまりの周辺に塗りたくられた。
やがて、人差し指はすぼまりの中にも侵入して来て、内部もローションを塗り付けた。
更に恭介は掌にローションを溜めて、私のお尻と背中に、そして、手を伸ばして、二つの乳房にローションを縫った。
私はローションで、全身を滑
「まずは、指を入れてみるね。そーっと入れるからね」
恭介の囁きは優しかったが、私にはその時、死刑を執行されたかのように、全身をこわばらせた。
「力を入れないで、力を抜いて」
私は無意識にすぼまりに力を入れたのだろう。すぼまりの上を、恭介の指が安心させるように軽く滑った。
私はやり方が分からなかったが、力を抜き、口を開くイメージで、すぼまりを意識してみた。
すぼまりに、恭介の細い指が入って来た。
グッと、すぼまりが押し開かれる感触だった。
「小指だよ、細いから痛くないよ。小指を咥えるイメージしてごらん」
私は言われるように、桑合える気持ちですぼまりに意識を集中し、力を入れてみた。指の関節の動きが感じられた。
「そうそう、その調子、咥えて来たよ、次は飲み込んでごらん」
そう言いながら、小指をさらに奥へと勧めてきた。
私はそれを飲み込むイメージで受け止めた。
アナルで感じる指の感触だった。
レズプレイの時、美帆に同じようにアナルに指を入れられたが、それとは違った感触だった。
少し暴力的で、危険で、怖い、そんな感情が入り混じった感触だった。
その後の、蛇の侵入が予感されるからだった。