パパは時々私を貪る。
そう、貪ると言ったほうが良いと思うことがある。
例えば、顔舐め。
時々、パパが私の顔を舌で舐め尽くす。
頬から
瞼から
眉毛から
鼻から
唇から
耳から
顎から
顔の全てを舐め尽くす。
舌で舐め、涎を塗りたくり、甘噛みする。
時には息苦しくもなる。
パパ
私って
美味しいの?
そう訊いた事がある。
美味しい。
堪らなく美味しい。
味わいつくせない。
本当に由香里を食べたい。
それって
食べちゃったら
猟奇的殺人よね。
そう、猟奇的だ。
恐ろしい犯罪だ。
でも、愛することの根底に、食べたいとう衝動は確かにありそうだよ。
怖いわ。
愛することは
怖いことだよ。
パパが怖い。
俺も由香里が怖い。
そしてパパは
私を抱き
全身を貪り
私にザーメンを注ぐのだ。
パパといると
愛するって
本当は怖い事だと思う時がある。