スワッピング・悦楽の四重奏

四重奏46 レズのテクニック2。優しい息使いと舌使い。r

2021/04/26

美帆が続けて言った。

「レズビアンのテクニック、もう一つは、息と舌よ。優しく吹きかけ、優しく舐めるの」

美帆は私をうつ伏せににすると、背中に被さって来て、うなじに唇を寄せた。
うなじに軽く、ふーっと息を吹きかけた。
次いで、柔らかな舌の先端がうなじを舐めた。

初めて感じる快感だった。
首筋から、背中にかけて閃光が走る様だった。
閃光は、背骨から腰へ、腰から花唇の奥へと走った。

エロティックな息吹に続いて、細く繊細な舌先が滑った。
冷たく、柔らかな舌先は背中から腰、お尻へと滑って行った。
舌先が通過した後には、唾液が軌跡を描き、唾液はまるで私自身の愛液のように滴るのだった。

美帆はやがて、私の腰を持ち上げた。
私を四つん這いにさせ、お尻を思い切りに上に引き上げ、肩をシーツに押し付けた。
私は尺取虫のように、お尻が宙を仰ぐような格好にさせられた。
やがて、美帆は私のお尻を割った。

舌は、私の花唇を舐めて来るのかと思った。
そうではなかった。
剥き出しになった閉じてすぼまっているアナルの口に、息を吹きかけてきた。
今度は、くすぐったいような、しかし、体の奥に隠されていて閉じ込められたいた、火のような快楽が噴き出す予感を感じた。
息を吹きかけながら、舌先が小さなアナルの口を舐めた。

アアア

私は思わず声を上げた。
気持ちよく、恥ずかしく、怖く、そのくせ期待に溢れている自分がいた。
そんな、複雑で強力な快感が湧き上がって来た。

「由希、あなたのアナルは敏感よ」

そう言って、美帆はすぼまったアナルに軽く舌を入れてつついた。
そうしながら、掌が、優しくお尻の丘を撫で、揉みほぐしていた。
やがて、一方の手が前に回って来て、私の花唇を探り当て、細い指が優しく軽く、花唇を割って開いた。
割れ目にそって指が動き、開いた内側の肉襞を優しく愛撫した。

前と後ろからの軽やかな愛撫の繰り返しに、私の体が勝手に捻れた。
襲ってくる快楽の波から逃げようととする一方で、その波を待ち受けているかのように、体はおののいた。

「由希、あなた、ぐしょぬれになって来たわよ」
「言わないで、恥ずかしい」
私はシーツに顔を埋めながら、呻くように言った。

そう言いながらも、私は体が痙攣するのを感じていた。
美帆が、今度は私を仰向けにして、大きく脚を開かせた。
美帆の瞳が濡れ、私を貪ろうとするかのように、妖しく輝いていた。

美帆は、M字に開脚した私の股間に顔を埋めてきた。
舌が、すぼまったアナルから花唇に沿って舐め上がった。
そして、唇で、おいしそうに溢れる愛液を、音を立てて啜った。

きっと小指だろう、一本の細い指が、アナルの中に気遣いながら入って来た。
もう一つの手の指先が、肉芽をつまんで、やはり優しく愛撫した。

私は、肉芽と、蜜口と、アナルの三カ所を同時に責められ、快楽の渦の中にのまれていった。
脚に力が入り、美帆の頭に絡ませてをぐいぐいと締め付け、蜜口を美帆の口に押し当てた。
愛液を吸われるというより、噴出させながら、私は大声をあげていた。

ある瞬間、呼吸困難の中で、私の意識が飛んだ。