由香里と美希は豚足を貪り、エビや刺身を頬張り、ゴーヤやパパイヤ、島ラッキョウなどをガツガツ食い、古酒・クースのシーカーサー割を飲んだ。
二人とも威勢のいい食べっぷりで、酒にも強かった。
バリバリ食べながらも、由香里は美しく、美希は優雅だった。
そして二人ともゴージャスだった。
由香里がもくもくと食べているのを見て美希が言った。
「由香里、いつもそんなに食べるの?」
「お腹が減ってたらいくらでも食べちゃうわ。」由香里。
「高校時代は水泳部って言ってたわね」美希。
「そう、よく泳いで、よく食べてわ。でも全然肥らなかった。今でもよ」由香里。
「お酒も強いのね」美希。
「強くはないけど、お酒は好きよ」由香里。
「お酒は大学時代からよ。ゼミの仲間とよくコンパニ行ったの」
空腹を満たし少し酔いが回ったころ、美希が言った。
「由香里、昼間したこと覚えてる?」
さっき剛一がしたのと同じ質問だった。
由香里はうつむき
「覚えていない」
と、嘘をついた。
美希がじーっと由香里を見つめ、微笑んで言った。
「私たち、スワッピングしたの」美希。
由香里はやはり黙って聞こえないふりをしていた。
「あなたのアナルに私の遼介さんが射精し、私のアナルにあなたの剛一パパが射精したの。」美希。
「止めて、酔ってたからよ」由香里。
美希はさらに続けた。
「私はあなたのアナルから遼介さんの精液を飲んだ。あなたは私のアナルから剛一パパさんの精液を飲んだわ」
「厭らしい、覚えていないわ」由香里。
「お顔が真っ赤よ」美希。
「古酒のせいよ」由香里が下を向いたまま言った。
美希は両手を伸ばすと由香里の手を自分の掌に包み込んだ。
そして自分に引き寄せ、由香里の目を覗き込んで言った
「由香里、一目見た時から、あなたが好きなったの」
「私を?」
「そう、あなたの体に」
美希は優雅に立ち上がり、さりげなく由香里を促した。
由香里は魔法にかけられたように、美希の優雅な誘いに従った。
美希は由香里をベランダ側のソファに招き自分の横に座らせた。
ソファアは夜の海に面し、遠くにリゾートホテルの無数の窓の光が、漆黒の中で煌めいていた。
そして、その遥か上空遥に、銀河が燦然と流れていた。
「私が嫌い?」
美希が由香里の耳元で囁いた。
「女の人を好きになったことはないの」由香里が小さな声で言った。
「私を好きにさせて見せるわ」
そう言って、美希は由香里の頬を両方の掌で挟み、由香里の形の良い唇を吸った。
由香里は一瞬抵抗の素振りを見せたが、そのまま、美希のなすがままに任せた。