四人がクルージングからホテル風のクラブハウスの有る浜に戻ったのは夕方七時ころだった。
ようやく日が暮れ始めていた。
桟橋にクルーザーをつけると、数人の作業員が待ち構えていた。
体格のいい日焼けした若者たちだった。
「おかえりなさい」
と、先頭のリーダー格の男が遼介に挨拶し、クルーザーに入れ替わりに乗り込んでいった。
四人はとりあえず互いの部屋に入ってシャワーを浴た。
由香里と剛一の部屋には、ホテルに置いて来たバッグ類が届けられていた。
由香里には新たに新たな小さな袋が届いてた。
由香里が開けると、中からピンクの紐だけで作られたショーツが出てきた。
そして、金の刺繍と白いサテンで作られたガウンがあった。
「何、これ?」
由香里が笑いながらピンクの紐ショーツを剛一に見せた。
「美希が用意したんだよきっと」剛一が言った。
「美希さんて、本当に厭らしいのね」
「由香里の体が好きなんじゃないか?」剛一が言った。
由香里は、昼、クルーザーの中での出来事を思い出した。
由香里の背中を舐めまわした美希。
由香里のアナルのすぼまりに口をつけて遼介の精液を啜った美希。
その時の美希の艶めかしい目の色を思い出した。
由香里は美希の用意したピンクの紐パンツと紐のブラをつけ、銀の刺繍を施したガウンを羽織った。
豊かに波打つ白いサテン地が均整の取れた体の曲線を浮き立たせた。
「由香里、ゴージャスなエロスだ」剛一が言った。
その時、剛一の携帯が鳴った。
剛一が出ると、相手は遼介の様だった。
「椎名か。急な話だな。何かあったのか?」
見j会会話で、電話はすぐ切られた。
「遼介と行く所があるんだ。美希と楽しんでいてくれ」剛一が言った。
「何かあったの?」由香里が訊いた。
「古い友達が近くに来ているらしい」
二人が共用の広いリビングに入ると、美希の姿が目を奪った。
美希が纏っていたのは、薄手の金色の絹の光沢を放つガウンだった。
黄金の絹の下に美希の乳房の形、乳首の突起、尻の割れ目が浮かび上がっていた。
谷間が深い胸元には二重の金のネックレスが贅沢に輝いていた。
下着は何も着けていないようだった。
遼介が寄ってきて、さりげなく自然に、由香里の腰を抱いた。
スワッピングで由香里の体を味わった男のしぐさだった。
「由香里ちゃん、悪いが剛ちゃんを借りるよ。美希が相手してくれるから退屈はしないさ」
「どこへ行くの?」
由香里が訊いた。
「秘密が一杯で危険な場所だよ」
遼介が意味ありげに笑って答えた。
シーカーサーなどソフトドリンクを飲んだだけで、男二人は出て行った。
「由香里、食べようよ」
テーブルに着いた美希が言った。
由香里は美希の前の席に座った。
テーブルには、二人のメイドが用意した豚肉料理や、海鮮料理、野菜や果実類が盛られ、古酒やワインなどアルコール類も添えられていた。
「いいわ、後は自分たちでやるわ。ご苦労さま」
美希はそう言って、メイド二人を退けた。
リビングの奥に大型テレビがあり、NHKの夜のニュースが流れていた。
防衛省の資料隠蔽事件を野党が追及してる場面だった。
由香里はニュースには興味が無かった。
空腹だった。
由香里はまず豚足・テビチにかぶりついた。
美希は由香里の食欲に感心しながら、自分もテビチにかぶりついた。