恭介の掌が熱を帯びてきた。
私の体を愛撫しながら、唇を求めて来て、舌を入れてきた。私はそれに答え、自分の舌を絡めて、彼の唾液を吸った。
やがて彼は私を抱え上げ、リビングのソファーの上に運んだ。
運ばれながらも、私は彼の蛇身を握り、摩り続けた。蛇身は怒張し、掌の中で撥ね始めた。
ソファーの上に私を横たえると、彼がいつの間に操作したのか、天井は、板の被いが取り払われ全面鏡張りとなっていて、私たちが絡んでいるのを映し出していた。
鏡の中で、恭介月は私に被さり、乳房に唇を寄せ、膨らみを舌で舐め上げ、やがて乳首を口に含んだ。
続いて、恭介はキトンを捲り上げ、私の下半身に舌を這わせた。
一連の動きの中で、私は蛇身から手を離し、彼の頭を抱き寄せていた。
お腹から臍へ、臍から、敏感な恥丘へと舌は下って行った。
そして、露になった二つの脚を大きく左右に分け、M字型に開かせた。
鏡の中で、恭介が私の股間に頭を埋めて来た。
彼の背中は美しい流線型を成していて、頭の動きと連動して、波打った。
彼の舌が、花唇を割って蜜壺の口をつつき始めた。
私は、舌の滑る感触に、思わず脚を閉じ、彼の頭を挟みつけた。
すると彼は、私の二つの太腿に手をやり、強い力で、開脚させた。
舌は、花唇を舐め上げ、その先の突き出た敏感な肉芽を弄んだ。
私は、体の奥底から湧き上がってくる快感に声を上げそうになっていた。
必死で声を押し殺して喘いだ。
恭介は、舌と唇で肉芽を弄びながら、蜜壺に指を入れてきた。
指が、私の中をまさぐり、やがて、あるポイントが刺激された時、自分では制御できない声が噴き出した。
イヤァ―――
イヤァ―――
鏡の中で、子供が泣きながらいやいやするように、声を上げて首を振っている私がいた。
彼の指と舌は執拗に私を責めた。
指はを蜜壺と肉芽を責めながら、舌で私の全身を舐め上げた。
彼の舌は、再びお腹を這い上がり、乳房の膨らみを辿り、乳首を舐め、そのあと喉と首を舐め上げ、顔に這い上がり、頬を舐め、耳朶を舐め、顔全体に彼の唾を塗りたくった。
私はまさに彼に貪られていた。
どれ程時間が経ったのか、もう分からなかった。
苦しさか悦びか分からない熱い波が全身を駆け巡り、体は勝手に跳ね上がり、何度も叫び声が噴き出て、やがて私の意識は飛んだ。
暫くすると歓喜の波が治まり、恭介が美しい野蛮な顔で私を見下ろしているのに気付いた。
「由希、凄いよ」彼は、さん付けでなく、私の名を呼んだ。
「由希、イッチャたんだね」
私は無言で頷いた。
「もっとイかせてあげる」
そう言うと、彼は私の開いた脚の間に腰を落とし、鎌首で花唇を割り、蜜口を探り当て、ゆっくりと蛇身を挿入してきた。