次いで、藤さんは浮田の横に来て、手を取って優しく言った。
「こちらへいらっしゃい」
そう言って浮田を犬阿闍梨の前に誘った。
浮田は半裸の自分を恥じて、半透明の黒い袈裟の下の蛇を手で覆い、藤さんに言われるがまま犬阿闍梨の前に正座した。
「脱ぎなさい」
犬阿闍梨が厳かに言った。
藤さんが浮田の袈裟を優雅に脱がせた。
浮田の体は贅肉が無く、メタボでもなかったが、犬阿闍梨の豊かで巨大な体の前では貧相に見えた。
犬阿闍梨が浮田の裸の肩に手を掛けて言った。
「辛かったでしょう」
慈悲深い声だった。そして続けた。
「自分がゲイであることを隠し続けていて辛かったでしょう。今も指定された凜さんと、女とはまぐあうことが出来ない。そうでしょう。」
そう言われて一瞬、浮田は戸惑ったような表情を見せた。
美男子の浮田のその貌は苦痛と、阿闍梨にまみえた喜びの間を彷徨っていた。
それを犬阿闍梨の瞳がジーッと見据えた。
突然、浮田の両方の目から涙が溢れてきた。
「阿闍梨様」
浮田はそう言って、犬阿闍梨の胸の中に飛び込んだ。
犬阿闍梨が腕を回して浮田を抱きすくめた。
「さ今、みんなの前で心と体を開きなさい」
犬阿闍梨は静かに言った。。
浮田は言った。
「阿闍梨様、私を犯して下さい」
俺を含め、犬阿闍梨の前に集う皆から驚きの声が起こった。
犬阿闍梨が言った。
「仰向けになって、脚を大きく開き、腰を持ち上げなさい」
浮田はその体を横たえ、犬阿闍梨に向かって股間を開き、腰を持ち上げた。
萎えた蛇身がだらりと横たわっていたが心なしか力が籠って来たようだった。
藤さんが側に来て、優しく蛇身を口に含み涎で濡らした。
藤さんが口を離すと、犬阿闍梨が体を折って、蛇身を口に含んだ。
オオオ
と俺たちの間から声が漏れた。
犬阿闍梨はその声を無視して、浮田の蛇身を口に咥えて上下にしごき始めた。
しごく犬阿闍梨の貌は慈悲に満ちて、その真剣な眼差しは一種の修行僧のような表情だった。
暫くしごいた後、犬阿闍梨は口を離した。
続いて藤さんが浮田の姿勢を変え、四つん這いにさせ、後背位の態勢を取らせ、犬阿闍梨がその背後に回った。
これから浮田君を性の喜びに導きます。
そう言って、犬阿闍梨は浮田の尻を割り、アナルのすぼまりを剥き出しにした。
藤さんがそこに唇を当て夥しい唾を塗り付け、次いで、すぼまりに犬阿闍梨が蛇身を押し当てた。
巨根の亀頭が浮田のアナルを押し広げた。
そして巨根の根元まですぼまりに押し込んだ。
ギャアアア
と、浮田が絶叫した。
先ほどの真矢の絶叫とどこか似ていた。
犬阿闍梨は浮田のすぼまりで幾度もピストン運動を繰り返した。
犬阿闍梨の黄色の袈裟が翻り、巨大な蛇身が太い腰と共にすぼまりから出入りし、浮田は腰を揺らしてそれに応え、顔を床に埋めて絶叫を繰り返した。
行くぞ
そう言って犬阿闍梨はひときわ強く腰を振り、蛇身を押し込み、腰を震わせて一気に射精した。
浮田は、強烈な射精をすぼまりに注がれ、腰を振り、獣の声を上げた。
グワーーー
それはやはり獣じみており、身体の奥底から迸る悦楽の声だった。
犬阿闍梨は何度も何度も腰を振り、すぼまりに蛇身を出し入れし、遂には夥しいザーメンを送り込んだ。
やがて浮田の上に犬阿闍梨が体を投げ出すと、藤さんが二人の体を誘導して、犬阿闍梨の蛇身を浮田の口に導いた。
蛇身からはザーメンの残りが脈動しながら送り出され、浮田はそれを喉を使って飲み干していた。
犬阿闍梨が浮田の頭を優しく撫でながら言った。
「これから浮田君は仏と私の愛人となる。」