愛人もどき。危険な女二人。

愛人もどき41.観想の凜はザーメンを注がれ、オーガスムで中イキの痙攣。

観想の中で・・・
凜は自然に片足を上げ、俺に絡みつき、腰をくねらせ始める。
俺は下から凜に向かって蛇身を突き上げる。
蛇身は蜜口を探り当て、深く侵入する。
俺は蛇身にピストン運動を加える。
凜がそれに応える。
凜は腰を前後に動かし、ピストン運動する蛇身の摩擦を一層強化する。
凜と俺の絶妙な腰の動きと同調が、凜のGスポットを刺激する。

俺は凜が快感にあえぐ姿を観想する。
頭をのけ反らせ、顎を突き出し、宙に向かって声を上げる凜。
目が半開きで、白目が覗いている。
凜の腰が一層激しく前後する。

もっと奥へ
もっと激しく
もっと突いて

腰が叫んでいる。
やがて凜が、俺の背中を両脚と両腕で抱き締める。
凜が俺の背中に爪を立てる。

凜の喘ぎが悲鳴のように高鳴る。

キャアアアアア・・・

続いてグーっと蜜壺が締まる。
次の瞬間
蜜壺がふわーっと緩む。
腰の動きが緩む。

声が途絶える。

俺の蛇身が凜の中で静かにしていると
再び蜜壺が閉まってくる。

グーッ・・・
グーッ・・・

喘ぐように、何回も締まって来る。
締まるたびに俺の蛇身を貪って止まない。
目は完全に白目を剥いている。
腹部がビクン、ビクン、と痙攣している。
呼吸も困難なのだろう、喘ぐ息が乱れて途切れ途切れだ。
完全な中イキだ。

俺は、凜の中イキを隅々まで集中して観想している。
観想していること自体を忘れてしまっている。
そして、脳裏で何度も何度も、凜の体を味わっている。

突然、滝の音が蘇る。水の音が弾ける。
凜の姿が掻き消える。
おれは薄っすらと目を開く。

光り輝く滝の水の膜がとめどもなく視界を流れ下っている。
滝の水に打たれながら、褌の中で蛇身が激しく勃起している。
そして、白濁の液が流れ出しているのが分かる。

俺は、凜を観想して射精したのだった。
想像しただけで射精するなんて、高校生以来、初めての経験だった。
切ない情感が全身を満たした。
愛おしいもの、凜の体、いや、凜そのもの、さらに言えば、切なく一生懸命生きているモノを抱きしめたくなっていた。

それを仏性と言うんだ。
後日ブルドッグが俺に言った。

滝の中で白濁の液を放出しながら、俺は茫然と、ブルドッグの読経する声に聴き入っていた。
般若心教の最終部の真言である。

掲諦掲諦波羅掲諦ギャーテイギャーテイハラギャーティ
波羅僧掲諦菩提薩婆訶ハラソーギャーティボジソワカ

水の膜の中から凜の姿を求めた。
凜は先ほど斜め後姿を見せていたが、いま、凜は透けた白衣の中で濡れた裸身を露にしていた。
目を閉じ、喘ぐように上を向き、顔全体で滝を受け止めていた。
俺には自分の観想の続きで、凜は滝の水をザーメンとして飲み込んでいるように見えた。
それは歓喜の表情であり、オーガズムの表情にも似ていた。
光の中に映し出された凜の横顔は、はかなく、幽遠で、神々しくもあり、幻のように霞んでいた。

-愛人もどき。危険な女二人。