激しい3Pプレイの後、女二人が俺を挟んで川の字になって眠りについた。
タオルケットの中で、女二人と俺は全裸で横たわった。
俺の両側の腕に女たちの乳房が触れ、両脚は女たちの太腿に挟まれていた。
見ようによっては快楽の園状態。
また、別の見ようによっては、俺は女たちに拘束されていた。
とにかく眠かった。
俺は昨夜から眠らずにタクシーを走らせていた。
遠距離で最後の客を運んだ帰り、女たちと出会ったのだ。
それからずっと俺は運転し放しだった。
朝方、車の中で逆強姦に近い形で女たちにセックスを仕掛けられた。
狭い車内で俺は蘭の口の中に射精した。
そしてさっき、女二人とシャワーを浴び、激しい3Pプレイで、今度は凜の口内に再び大量のザーメンを放出した。
俺は疲れ切り、精を使い果たし、ボロボロの雑巾になった気ようながした。
女たちは横になるとすぐに眠りに落ちた。
俺は顔を左右代わる代わるに女二人の顔を覗き込んだ。
歳はよく行って二十代半ば。
熟成一歩手前の、それぞれが個性のある若くて美しい二人だった。
生意気なくせに、口元はにはあどけなさが少し残っている。
腕に感じる二人の乳房は弾力に富み俺の腕の筋肉を押し返している。
自分の太腿に感じる二人の太腿も弾力に富み、今、俺の脚の上でたゆたっている。
俺は目を閉じた。
眠りがすぐにせりあがって来るようだった。
きっと黄金の夢を見るだろうと思った。
・・・・・・・
スマホの着メロがなり続いていた。
黄金の夢の淵の底から聞こえていた。
俺は、夢から覚める不快な感覚を後頭部に感じながら、手探りでスマホを求めた。
両側には女二人が寝乱れて眠っていた。
「もしもし」
話しかけると、朝方スマホ越しに会話した男の声だった。
「松岡さん?」
「そうです」
「すぐそこから逃げてください」
「何だと?」
「奴らがそのマンションを突き止めたらしい。あなたの会社所長を脅して住所を割り出したようだ。」
「彼女らにそういえばすぐ分かる。とにかくそこを速やかに離れなさい」
命令口調に変わっていた。
「何?」
目を覚ましたのは凜だった。
「朝の電話の男が、すぐここを離れろって言って来た」
「え、大変。やばいよ」
凜は跳ね起き蘭を揺り起こして、彼女と俺に厳しい口調で言った。
「十分でここを退出!!」
スマホの時計を見ると午後五時になろうとしていた。