愛人契約

愛人契約02.パンストの奥に精液を注がれてr

2021/04/26

助かったと思ったのも束の間だった。ガチャガチャと外から鍵を外す音がして、あの客がにやにや笑いながら侵入して来た。
どうしてドアの鍵を開けたのか、咄嗟にあのボーイかマスターが合鍵を渡したのだろうと察した。

「警察を呼ぶわよ」
「うるさい。」
そう言って男は女の腕を掴んで引き寄せると万円の札束を女の口にねじ込んだ。
「金は払う。フェアだろう。」
女は叫び声も上げられなかった。女は恐怖を感じ全身をこわばらせ、目を見開いた。

女が腕を解こうともがくと、男は凄まじい力で女の顔を張った。バンバンバンと往復びんたが何回も飛んだ。
女は冷たい床の上に崩れ落ちた。口元から札束がはじき飛んだ。

男はズボンから反り返った蛇を引き出すと女の口元にそれを突きつけた。
女は硬く口を閉じ、顔を左右に振って蛇の侵入を逃れようとした。しかし硬くなった蛇は容赦なく女の口をこじ開けた。
そして男は女の形のいいショートカットの頭を両手で固定し、激しくピストン運動を始めた。

女は両手に全力を込めて男の身体を押しのけた。
充血した蛇が口の中ら暴れ出した。
男は再び女に平手打ちを何発も加えた。女は軽い脳震盪を起こして一瞬意識が遠のいた。

蛇はすでに透明な液体をその先端から垂らし始めていた。
床に横たわった女のミニスカートを捲し上げた時、男は自分が爆発する寸前であることを察した。
男は女のパンティーストッキングを剥ぎ取る余裕もなく、慌てて暴れる蛇ををミニスカートの奥の恥丘に擦りつけて、射精した。
我に返った女は化粧台にあった花瓶を男の頭に打ち付けた。
花瓶は割れはしなかったが相当の硬さだったろう。
飛び散る花の下で「ギャ」と叫んで男は床にうずくまった。

女は、床に散らばった万円札をかき集めるとバッグに放り込み、ドアを開けて店を飛び出した。
男の白濁した液がパンストの上を滴り落ちるのが分かった。
屈辱だった。
悔しかった。
怖かった。
女の体の底から様々な感情が混じり合い噴き出し、それが怒りとなってマグマのように競り上がっていた。

男の名は熊谷洋輔。
女は男の顔と名前がトラウマとなって一生忘れられなくなると思った。

振り向くと店先からマスターとボーイが飛び出して来るところだった。
辺りを見回し、女の姿を見つけて、夜の歓楽街をこちらへ走って来るのだった。
女はハイヒールを脱ぎバッグに放り込んで懸命に走った。
とにかく車を拾うのだ。

タクシー!
車!
タクシー!

女は頭の中でそう叫びながら大通りを目指した。