朝日が当たる窓際のベッドの上だった。
私は幸せに夫の腕の中にいた。
夫の腕が優しく胸を探り、背中には、硬くなった蛇身が私に纏わりついていた。
夫は半身を起こし、ベッドの下にあったバッグからビデオカメラを取り出した。
昨日買ったばかりの、ハイスペックな自慢のカメラだった。
夫が私にビデオカメラを向けて言った。
お前とセックスしている所を撮りたい。
私は信じられない、と言った目つきで夫を見詰めた。
夫は、裸の私の乳房に手をやりながら、一方の手でカメラを握り、スイッチを押した。
カメラの一つ目のレンズが私を狙い、暗く輝いて、私を舐めるようだった。
夫が私の乳房を揉み上げた。
止めて!!
私は怒気を込めて言った。
私は本能的に拒絶した。
とても恥ずかしいことをされるようだった。
大丈夫だよ
二人の記念だよ。
お前の体は、今が最高に綺麗なんだ。
それでも嫌よ!!
私は抗ったが、未知の好奇心もあった。
フェラしてくれる?
夫はそう言って、体を動かし、フレームを覗き込みながら、私の口元にカメラを向けた。
いい画面だよ。
お前の口が、濡れていて、半開きでとってもエロいよ。
厭らしく、出来るだけ厭らしい顔つきで、咥えてくれる?
夫はそう言いながら、蛇身を私の口に押し当ててきた。
私は、上目遣いにカメラのレンズを見詰めながら、蛇身の頭を咥えた。
いいぞ
いいぞ
その目がいいぞ
そう言って、夫は私の顔を撮り続けた。
映されながら、私の体が悶え始めた。
次はこうだよ
そう言って、夫は私を仰向けにして、、股を大きく開き、蛇身を蜜口に挿入してきた。
私はカメラに見られながら興奮し始めていた。
夫はカメラを持ったまま、ゆっくりと腰を前後させた。
私の体は上下に揺れ、乳房が揺れるのがわかった。
ちょっと待ってくれる?
夫はそう言うと私から離れ、ベッドの横に三脚を立て、カメラを取り付けた。
そして、アングルを調整した。
いいアングルで撮ろうとして、調整に手間取っていた。
やっと調整が終わった。
この調整の時間が致命的だった。
私が快楽へ向かう意思が遮断され、体は急速に冷えた。
オーケイ。
この角度が最高だよ。
お前と俺の全身が収まるはずだ。
しかし、そのころには、私のエロスは興ざめして消滅していた。
よし良いのが取れるぞ。
そう言って、夫は再び私に被さって来た。
でも、白けた意識が嘲笑って、体は反応しなかった。
夫が、クンニしてきたが、くすぐったいだけで、少しも感じなかった。
駄目よ
今日はもうだめよ
次には、もっと段取り良くしてよ
私がベッドを離れようとすると夫はせがんだ。
フェラでして。
口でいかせて。
頼む。
私は、いやいやながらに蛇の頭を咥え、蛇身を擦った。
しかし、夫が自分でせがんだはずなのに、蛇身は硬くならなかった。
どうしたの?
私は、手を上下に動かしながら、夫の目を見て言った。
変だ
ちっとも感じない
立たない
セッティングで中断したからかな?
私は何事かと思って、蛇身から口を離した。夫が言うように、蛇はだらしなく、その身は無様に萎れていた。
駄目ね
じゃ、せめて こうしてあげる
私は夫に跨り、顔面騎上位の体位をとった。
そして、夫の鼻先に、花唇を押しつけた。
意地悪な、そしてSっぽい意識が湧き上がってきた。
私は腰を前後させて、花唇を夫の顔に擦りつけた。やがて花唇の奥の蜜口から愛液が溢れだしてきた。
私は腰を使って、愛液を夫の鼻や唇になすりつけた。
愛液が夫の口の中に流れ込んで行った。
夫は回復したかのように、舌を出し、私の肉芽をつつき、花唇を舐め始めた。
素敵よ
私が撮ってあげる。
私は放り出されていたビデオカメラを拾い上げ、私の肉芽に吸い付いている夫の顔をアップで映した。
ファインダーの中の夫の顔は、うれしそうに眼を輝かせ、今までに見たこともない歓喜の表情を浮かべていた。
そして、私の花唇の中で、夫が歓んでいるくぐもった声が聞こえた。
私こそ、ハメ撮りに嵌りそうな予感がしていた。