由香里が美希のガラスのペニスで逝ったあと、二人は体を寄せ合いシーツの中に潜った。
シーツの中は外の光が侵入していて淡い海の中の様だった。
二人は唇を重ね、幸せな接吻を繰り返した。
そして、いつの間にか二人は眠りに陥った。
目が覚めた時、ベランダから見える都会の空は暮れていた。
シーツから体を起こした由香里は隣の美希の顔を見詰めた。
ペニスバンドで由香里を犯した時の狩人のような瞳は閉じられ、穏やかな美しい女に戻っていた。
由香里はそっと美希の唇に接吻した。
それを待っていたかのように、美希がいきなり由香里の首に手を回し、顔を抱き寄せ、激しく接吻した。
唇を離すと美希が、狩人のような生意気な少年のような瞳で由香里を見つめ、微笑んで言った。
「由香里、好きよ」
「私も」
その後二人はガラスの浴槽で体を洗いっこした。
浴室の奥の壁面の鏡と、寝室の奥の壁面の鏡に二人の姿が揺れ、首筋や乳房、アナル、花唇の割れ目など、ありとあらゆる二人の体の部位が映し出された。
「本当に厭らしいお風呂ね」美希が笑いながら言った。
浴室から出て、二人は裸の上にガウンを羽織って、軽く互いの顔をケアした。
由香里は、メイクを落とした素顔の美希も素敵だと思った。
それは美希も同じ思いだった。
その間も二人の唇は互いに軽く触れ合うのだった。
美希の長い髪が乾き始めた頃チャイムが鳴った。
二人は思わず顔を見合わせた。
このマンションを知っているのは二人の他、剛一しかいない。
まさか?
そんな視線を美希に投げた後、由香里は玄関の小さなモニターを覗き込んだ。
まさか、の人だった。
ダークスーツを着た剛一パパが立っていた。
思わず美希を振り向いた。
「由香里が眠っている間に、私が呼んだの」
美希が微笑んで言った。
由香里は慌ててドアのロックを外した。
剛一パパがドアを開けて入って来た。
由香里は子供のように剛一パパに抱き付いた。
パパ パパ
そう言って抱き付く由香里に、剛一パパは何度も頬ずりした。