愛人契約

愛人契約42.沖縄シュノーケリング。海と空と魚と裸の女r

2021/04/26

由香里と美希が笑いながらクルーザーに乗り込んできた。
二人は全身から潮のしずくを滴らしていた。
ライムグリーンのマイクロビキニの由香里、同じく白のビキニ美希。
二人ともほぼ全裸であった。

剛一が二人にホテルのバスタオルを渡した。
女二人は髪を拭き、次いでタオルで体を覆った。
海水で、体は結構冷えていた。

デッキの上のコクピットでで遼介が声をかけた。
「出発だ」
帆はたたんであり、エンジン走行だった。
剛一と女二人はデッキの組み立て式チェアーに座った。
クルーザーは桟橋を離れ、磯を離れた。

八月の空は晴れ渡り、空はどこまでも碧く、亜熱帯の日差しは強度を増し、浜辺を囲む緑は濃く、その一角に先ほどのクラブハウス風の建物があった。
クルーザーは磯の先のを大きく迂回し、岬を右に回り込み、ハウスとは反対側の入り江に出た。
ここは砂浜は少なく磯が続いていた。

「シュノーケリングに最適なスポットよ」美希が言った。
「観光客はほとんどいない、まさに隠れスポットさ」
遼介が白い歯を見せて笑って言った。
磯から適度な距離を置いてクルーザーは止まった。
剛一が錨を下ろしてクルーザーを固定した。

男二人もデッキで水着になった。
遼介がシュノーケルを装着し女二人と海に入ることにした。
剛一は、デッキに残り、まさかのために、海とクルーザーの監視役になった。
「じゃ行ってくるよ」遼介が言った。
由香里がマスクを着けシュノーケルを咥え、目で笑いながら剛一に手を振った。
美希も悩ましげな眼で笑って手を振った。
遼介に続いて美希が海に飛び込んだ。
由香里はおずおずと、裸体を煌めかせながら海に身をまかせた。

由香里はシュノーケルの使い方とフィンの使い方をすでにマスターしていた。
首を斜め前方に向け、手をわき腹につけ、腰と太腿で、膝は曲げずに脚を上下させ、フィンで水を蹴った。
先頭に遼介、続いて白い水着の美希、そして由香里が続いた。
上から見る由香里の後姿は、まさに大理石だった。
背中は完全な裸で、腰と尻の割れ目に沿ってグリーンライムの紐がT字形を描いているだけだった。
由香里はその見事な肢体を惜しげもなく陽と海に曝して、海の中を遊泳した。

海中で遼介は暫くとどまり、後から泳いでくる美希と由香里を待ち受けた。
美希がシュノーケルを咥え、白い三画のブラにゆたか乳房の先を包み、黒髪をなびかせて近づいてきた。
黒い目が笑っていた。
その向こうから、ほとんど全裸に近い由香里がこちらへ向かっていた。
ショートカットの髪が爽やかに波打ち、裸の肩をこちらに向け、形のいい小ぶりの乳房の先、乳首だけがライム色の紐で隠されていた。
由香里の腹部は上下にくねって海水を押し、大腿が上下に動いて推力を高めていた。
遼介の方からは、恥丘のあたりのわずかな布切れがひらひらし今にも陰唇の割れ目が見えそうな、煽情的な姿態が眺められた。

途中、息継ぎに、由香里は水面に昇って行った。
海の上の日の光を受けて、由香里の体が大理石のように輝きゆらめいた。
その周りを、沖縄特有の、色彩豊かな魚たちが遊泳していた。

いい娘だ。遼介は心底そう思った。