愛人契約

愛人契約34.沖縄の朝の浜辺のセックスと中イキr

2021/04/26

八月下旬朝五時三十分頃。
日は未だ昇っていなかった。
しかし、空は曙光のプラチナ色に輝き、浜辺と周囲の木々がその姿を現し始めていた。
海鳴りと潮風が気持ちよかった。
剛一と由香里は早朝の浜辺を散歩していた。
浜辺にはだれもいなかった。

昨夜、二人はクルージングから部屋に戻ると、早々とベッドに入った。
由香里は旅の疲れとアルコールのせいでたちまち眠りに落ちた。
眠った由香里の身体を見ながら、続いて剛一も眠りに入った。
二人の眠りは深かった。

早朝、剛一を起こしたのは由香里だった。
眠りが深かったせいか、由香里は全身にエネルギーが満ちているのを感じていた。
しぶしぶ剛一も身体を起こした。
そして剛一の寝覚めもやはり爽やかだった。
由香里が朝の挨拶に接吻した。
剛一は由香里を抱き寄せ、接吻を返した。

二人は早朝の浜辺を散歩することにした。
「由香里は裸だよ」
剛一が意地悪そうに言った。
由香里は恥ずかし気に答えた。
「いいわ」

由香里は全裸で、その上に熱帯植物をデザインしたビーチガウンを羽織った。
ガウンは、ホテルの女性チーフが用意したものだった。
剛一は何の変哲もない濃紺のトランクスタイプの水着である。

波音だけが聴こえていた。
由香里は自然に剛一の肩に首を預けた。
剛一が由香里の頭を優しく撫でた。
「幸せよ」
由香里の口から自然に言葉がでた。
「うん」
剛一のさりげない言葉が気持ちよかった。
由香里はふと思った。
まるで恋人同士だと。
では、愛人って何?
ややこしくなりそうなのでそれ以上は追及しなかった。

昨夜のクルーザーの姿はどこにも見当たらなかった。
猛とルーカスがぎこちなく愛し合っていたクルーザーはどこへ行ったのか?
近くのどこかのヨットとハーバーにでも繋がれているのか?
それも詮索しなかった。
この静かな浜辺。
永遠に繰り返す寄せる波と引く波の音。

二人は自然に、誰の視線にも曝されない場所、ホテルの夥しい窓から見られない場所を求めていた。
やがて小さな小屋が視界に現れてきた。
作業道具や船の小道具などを置いてある小屋だった。
「おいで」
剛一が小屋の陰に由香里を誘った。
目の前にもうすぐ朝日が満ち溢れるだろう、濃紺の海が広がっている。
背後に小屋があり、リゾートホテルからの視線を完璧に防いでくれている。

「ガウンを脱いでごらん」
言われるままに、由香里はガウンを脱いだ。
見事な裸身が現れた。
曙の光を受けて、由香里の体はプラチナ色に輝いた。
剛一は由香里を立たせたまま、脚を開かせ、太腿の下から舐め上げた。

クッッ クッッ
と押し殺した声で由香里が呻いた。

剛一は何度も何度もクンニを繰り返した。
由香里はとうとう我慢できずに、剛一の上に崩れ落ちた。
剛一は由香里のガウンを砂浜の上に広げ、その上に由香里を仰向けに横たえた。
空のプラチナの光を受けた体は大理石の様だった。

その躰の上にかぶさり、唇を吸った。
続いて、形の良い乳房に唇を下ろして行った。
さらに腹部へ、恥丘へ、脚を広げてパイパンの割れ目へと舌でなぞって行った。
由香里が剛一の首をきつく抱き締めた。
パパ パパ 愛してる 愛してる
由香里はうわ言のように繰り返した。
パパ パパ 愛してる

やがて剛一は由香里の腿の間に割って入って、限りなく勃起した蛇身を由香里に押し込んだ。
由香里が下から腰を突き上げ激しく動かし始めた。
剛一もそれに加えて腰にピストン運動を加えた。

由香里の蜜壺は変化を起こしていた。
剛一の蛇身を深く深く飲み込もうとしてかゴクリ、ゴクリと喉のような嚥下運動を始めた。
今までにない蜜壺の動きだった。
その締め付けと吸い付き、纏わりつきが剛一の快感を最大限に高めていった。
蜜壺の襞は、柔らかく、柔軟性に富んでいて、かつ執拗に締め付けて来た。

行くよ!!
そう言って剛一は激しく射精した。
快楽の中で、白濁の熱い液が由香里の蜜壺の中、そして、身体の中に飛び出していくのが分かった。
アア アア アア
由香里は、声か叫びか分からない嗚咽を吐き出していた。
蜜壺がギューッと締まってきた。
中イキか?
剛一は思った。

由香里はうっすらと目を開けた。
剛一の肩越しに、太陽の光が満ち始めた蒼穹が広がっていた。。
蒼穹はどこまでも高く果てしなく、波の音が永遠に響くかのようだった。