快楽の波にどれ程たゆたっていただろうか?
私は失神していたのか?
眠っていたのか?
どれ程の時間が経ったのか?
分からなかった。
私は後ろから抱きしめられていた。
声がした。
夫の裕也だった。
由希、愛してるよ
私の目の前には、美帆の顔があった。
美帆の後ろには彼女の夫の恭介がいて、恭介が美帆の腰のあたりや恥丘の辺りを撫でていた。
微かな喘ぎ声が美帆の唇から漏れていた。
私と美帆は、それぞれの夫に後ろから抱かれていた。
裕也は、私と美帆の間に掌を滑らせて来て、私の乳房を揉み始めた。
首を捻って裕也の顔を見た。
無骨な顔が真剣に私を見詰め、唇を求めてきた。
私はその舌を受け入れた。
懐かしい味と感触だった。
裕也が私を美帆から引き離し、仰向けにして、股を開かせ、頭を埋めて来て、舌で花唇を割った。
先ほどまでの美帆とのレズプレイで、自分の愛液と彼女の唾液で、私の蜜口は濡れそぼっていた。
裕也が唇を当て、私を啜った。
舌と唇の滑らかで、淫乱で、貪欲な感触に、私の体は条件反射的にビクンビクンと撥ねた。
良く知っている夫の感触だった。
私は、恥ずかしさの一欠けらもなく、肉芽を彼の鼻先に押し付け、腰を振って擦った。
蜜口と肉芽の先端から、強烈な快楽が蘇った来た。
横では、美帆がやはり仰向けにされ、夫の恭介に組みしだかれていた。
美帆は大きく股をM字に開き、恭介の蛇を蜜壺に受け入れていた。
ただ、二人の動きは無いに等しいぐらいの緩やかさだった。
私は彼女の胸の動きと脇腹の動きで、彼女が快楽の波の中を漂っているのが分かった。
恐らく、彼女の蜜壺はあのミミズ千匹となって、恭介の太く硬い蛇に絡みつき、肉襞を蠕動させ、締めたり飲み込んだりしているはずだった。
恭介が美帆の乳首を吸った。
美帆は
アッ アッ
と声を上げながら体を反らした。
そして手を伸ばしてきて、横の私の手を求めた。
私も自然に手を伸ばし、掌を握った。
掌の中から、美帆の熱が伝わってきた。
その熱は喜びの熱の様だった。
美帆が顔を私に向けてうっすらと目を開けた。
微かな涙に潤んだ、美しい瞳が私を求めていた。
ユキ 好きよ
美帆が途切れ途切れに言った。
私と彼女はそれぞれの夫にクンニされながら、その快楽を、掌を通して伝え合っていた。
天井の大きな鏡には二組の夫婦の姿が映し出されていた。
美帆の美しい横顔。
彼女の乳房を包み込み揉んでいる恭介の手。
揉まれて変形してる美しい乳房。
開いた股間に埋まってうごいている恭介の頭と、彼の投げ出された伸びやかな背中。
やがて美帆が私を引き寄せてきた。
美帆は途切れ途切れに訴えた。
ユキ キスして
彼女の唇が喘ぐように私を求めてきた。
私はそんな彼女がとても愛おしくなって、唇を重ねた。
彼女の舌が、私の舌を求めた。
私たちは互いに舌を吸い合い、唾をのみ合った。
私は不思議な快楽に翻弄されていた。
下からは裕也にクンニされている快楽。
唇は、美帆の甘いキスと舌のうねりの快楽。
それは初めて感じる、強烈で、アブノーマルで、どこかへ拉致されるような、不安とおののきに満ちた快楽だった。