スタジオの中央には大きなダブルベッドあり、壁に油絵の風景画などがあって、ホテルの一室を思わせる演出だった。
最初は蘭と凜のレズセックスだった。
途中から俺が加わり3Pプレイとなる演出だった。
監督の桐生と、二人のカメラマン、二人の照明担当の四人に囲まれて、蘭と凜は服を着たままベッドに座って、演出と進行の説明を聞いていた。
俺の横では、女性のアシスタントが付き添って、俺にレモンジュースを持って来てくれたりしていた。
名前は彩夏(あやか)と言うらしい。
「じゃ、始めるぞ」
桐生が言うと、本番用の照明がバッバッと点灯され、蘭と凜が煌々と輝き映し出された。
桐生のスタートという手振りで、カメラマン二人が蘭と凜とベッドの周りで音もなく動き始めた。
ボーイッシュな凜が蘭の髪を掻き揚げ、頬を両手に挟んで接吻し始めた。
蘭は目を閉じて凜の唇と舌を受け入れた。
凜の口から唾液が蘭の口の中へと送り込まれるのが分かった。
凜も蘭も、激しいライトの中にも関わらず、二人の世界へと即没入した様だった。
いつの間にかブルドッグが俺の側に立っていた。
「あの二人何者? プロ以上にプロの感じだよ。身体もいい、顔もいい、それに上品だ」
「俺もよく知らん」
おれはぶっきらぼうに言った。
やがて、凜が蘭の服を脱がせにかかていた。