芸能人や政界人の不倫がたびたび発覚し、社会からパッシングを受けている。
不倫は濃厚な喜びを伴うものだが、ひとたび発覚した場合のリスクも大きい。
芸能人の場合は番組を降ろされ、政界人の場合は支持者を失う。
一般でも、会社を辞めざるをえなかったり、職場を失うこともある。
何よりも、下手したら家庭の崩壊を招く。
つまり、不倫は、その当事者の社会的基盤を大きく狂わせ、崩壊させるリスクに満ちている。
それでもなぜ、不倫は止められないのか?
人間は一夫一婦型ではない生き物だからです。
そう答えるのは、 脳科学者・中野信子だ。
人間は一夫一婦型ではない生き物だからです。一夫一婦型の婚姻という仕組みは、経済的、公衆衛生上の要請、その他複合的な要因によるもので、絶対的な原理ではないのです。
なぜ人は不倫をやめられない/中野信子
実際。一夫多妻制、一妻多夫制の国や集団が数多く存在するのだ。
一夫多妻
イスラム文化圏の制度として良く知られてる。また、アフリカ諸国や部族簡易も多い。
一妻多夫
チベット、インドの南の一部の地方、ナイジェリア、ネパール、ブータン、スリランカ、北極圏の一部、モンゴル地方、アフリカとアメリカ州の先住民、ポリネシアの複数の共同体で、伝統的な制度として現在でも存続している。
婚姻制度は様々な要因で確立してきたものだが、その根底には、種の保存エネルギー、性的衝動、乱婚欲求が存在しているのだ。
不倫は、この原始的な欲求が、社会と言うシステムを裏切ることで起こる事態なのだ。
そのスリルが、背徳、冒瀆という意識で快感、悦楽、喜びを増幅してしまうのだ。
人間とは本来、社会システムからはみ出た部分を広く深く内蔵している存在だ。
だから、不倫は無くなることは無い、そう考える私である。