愛とエロスのメモ

性交のシンボル。黒服と白狐の仮面の女。強烈なエロティシズム。和楽器アンサンブル 真秀・MAHORO r

2021/04/27

このMAHOROの動画を初めて観た時、強烈なエロスを感じた。
和楽器で洋楽や邦楽を演奏するグループは多いが、このメンバーの狐の仮面と、黒の正装姿に強烈なエロスを感じた。



白狐は稲荷神であるとされていて、豊穣をもたらす神である。
神楽では「狐の舞」などがあり、福を授けるとされる男狐と女狐が舞う。
女の狐が畑を耕し、男の狐が種蒔きをする農作業の動作を模した舞だ。

女狐は畑
男狐が種蒔き

女狐の畑は膣。
男狐の種蒔きは射精。
これはまさに性交・生殖・子作りの象徴だ。

演奏する白い狐たちは神の姿。
正装の黒服は、死と闇の象徴。
白狐の赤や青の隈取は恍惚エクスタシーの象徴で、まさに燃え上がるセックスをイメージさせる。
この狐たちが、日本楽器で演奏する姿は、私の日本人としての深層のイメージを引き出してくるようだ。

どことなく神秘的で、
どことなく不気味で
どことなく畏れの雰囲気があり
あの神社やお寺の、薄暗い庭や部屋や庫裡や廊下を彷彿とさせる。

人類学者中沢新一によれば、この狐は、はるか、古代のチベットに起源を発すると、どこかで書いていた筈だ。

ともあれ、日々、エロイことやエロスについてあれこれ考えている私にすれば、ぞくぞくする動画である。
この、黒服と白い狐に象徴される、深層の官能に触れる小説をいつかは書いてみたい。