エロスとは何だろうかとつくづく思う。
エロスとは何だろうか?
アダルトビデオでの探索は終わることを知らない。
また、夜の歓楽街で、見慣れているはずの女たちの衣装にいつもドギマギさせられるのだ。
週刊誌でを立ち読みしているときに、たまに見つけたグラビアの女たちのポーズにうずきを感じたりする。
私は自分が単なる発情人間だとは思っていない。
私の命そのものがエロティックなのだと思っている。
誰でもがそうだと思っている。
世界に男と女が半数ずついて
朝と夜が毎日交互にやってきて
結婚している人は結婚している営みに
恋人がいる人は恋人との戯れに
一人ぼっちの人は一人で慰めるなり
性の世界と時間は、人生の半分を占めているのだ。
食欲が多様な食文化を生んだように
性欲は多様な出会いと物語と、下手をすると犯罪まで生み出すものだ。
性欲が種の存続に関わっているのは大前提としても、性欲の持つエネルギーと深さと喜びには独自のものがあると思う。
かつて読んだバタイユという思想家の「エロティシズム」という書物の中には
「エロティソズムの本質は死の体験である」
という旨が書かれてあった。
女性がアクメに達し、オーガズムの極致、エクスタシーの頂点は死との接触であるらしい。
AV動画でたまに見かけるが、女がオーガズムの頂点で、息も絶え絶えになり、腹部を痙攣させたかのようにビクン、ビクンと振るわせ、目は白目を剥いている場面である。
その表情は、もはやこちらの世界を見ていない。
確かに、小さな死の中を突き進んでいる感がある。
小説や映画などでも不倫や心中もの等、いくらでも存在する。
性欲は、そして性行為は人間の存在基盤の一つであるには間違いない。
アダルト小説を書いたり、AVの動画を漁ったり、性の世界を覗きながら、生きている神秘を味わいたいと思っています。