恭介の白濁の液体を飲み込むことで、私は彼に全てを差し出し、彼の受け入れている感じがした。
私の体は快楽に、勝手にビクンビクンと撥ね、意識は再び薄れ始めた。
二度目のアクメだね
恭介の声がしていた。
私の眼は焦点が定まらず、天井の鏡の中の私や恭介の体が揺れ、ベランダでは裕也が正常位で美帆さんに腰を振っていて、彼方に都会の夜の空の下でビル群の窓がのモザイクのように輝いていた。
・・・・・・
誰かが私の体を触っていた。
優しく優しく、掌が私の頬を撫で、乳房を撫でていた。
気持ちの良いまどろみの中で、眼を開けると、美帆さんの美しい顔が私を見詰めていた。
薄暗くした寝室のベッドの上だった。
驚いて起き上がろうとすると、美帆さんは唇を重ねて来て、私の舌を求めた。
繊細な舌が、優雅に、唾液を送り込んできた。
初めは抵抗したが、そこには力が無く、私は美帆さんの滑らかな舌を受け入れ唾液を飲み込んだ。
神秘的で、不道徳で、不安で、甘かった。
今度は彼女が私の舌を吸いだした。
私は吸われるままに、唾液を彼女に送り込んだ。
唇を離すと、美帆さんが私を深々と見詰めて言った。
「前から由希が欲しかったの」
「美帆さん・・・」
「美帆と呼んで」
「なぜ、私を」
「貴方の中に私がいるようだから」
「私の中に?」
「そうよ、仕事に挑んでいて、冒険心があって、挑戦的で、そして、セックスにも貪欲で、何よりも貴方は美しく、素晴らしい体をしてる」
「私が、セックスに貪欲?」
「そうよ、私にはわかっていたの」
そう言って言葉を切ると、美帆さん、いや、美帆は、今度は私の乳房に唇を這わせた。
唇は冷たく、くすぐったく、乳房の上をすべるたびに私の体は震えた。
やがて、彼女の舌が私の乳首をとらえ、弄び始めた。
私は彼女の頭を抱きかかえ、自分から乳房を押し付けた。
次いで美帆は体を離し、今度は自分の乳房を私に押し付けてきた。
一級のファッションモデルとして鍛えた体の乳房は、小振りで、しかし、均整の取れた美しい形をしていた。
しなやかで、柔らかな乳房が私の鼻先で弾んでいた。
私は乳房の膨らみに舌を這わせた。
柔らかなご馳走だった。
そして、その先端の乳首を口に含むと
アアッ アアッ アアッ
と、切ない声を上げた。
声を上げながら、美帆の繊細な指が私の恥丘を撫で始めた。
指は、花唇を割り、蜜口を探り当て、優しく、ゆっくり蜜壺の中に入って来た。
どこまでも優しかった。
中の襞を撫で、奥へと進み、突き当りを軽くノックした。
男の蛇とは比べられない快楽が、指先から放たれているようだった。
指はさらに私の中をまさぐり、一番敏感な部分を探り当て、やはり優雅な指使いで、そのスポットを擦り、刺激した。
アーッ アーッ アーッ
と、私の喉の奥から、勝手に切ない声が漏れ溢れた。