愛人もどき。危険な女二人。

愛人もどき56 快楽とオーガズム。それが如来体験です。

唇を離して俺は言った。
「今朝、桐野から連絡があった時、少し聞いたよ。君と蘭は潜水艦でフランスへ行くんだって?」
凜がじっと俺を見つめた。暫くの間があった。
「そうよ。港でお別れよ。」
「そうか」
俺はそう言って凜を抱き寄せた。しなやかな体が熱かった。そして再び凜の唇を吸った。
俺は自分に言いきかせていた。
凜は、こいつは、愛人もどきなんだ。惚れちゃだめだ、と。
頭でそう思っても体が勝手に凜を求めた。俺の蛇がのたうち始めていた。凜の頬を両手で挟み接吻している間にも、雨の音の中で俺の蛇は反応し身悶えした。
俺の息が荒くなったのを知ったのか、凜がズボンの上に手をやって蛇身をそっと撫でた。
「凜、君が欲しい」俺は小さな声で耳元に囁いた。
「うん」凜が小さく、切なく頷いた。
凜は窓に上半身を預け、俺に背を向けて、そして小さく言った。
「後ろからして」

さすがレクサスだった。改めて感じたが、後座席はちょっとした応接間の広さでで、座席はさながら豪華なソファーだった。
俺は凜の辛子色のをパンツを静かに弾き下ろし、その下のビキニのパンティーを更に下ろした。美しく丸い、すべすべした弾力に富んだ尻が現れた。
ふと視線を感じて運転席のバックミラーに目をやると、ブルドッグがニヤニヤして俺たちを見ていた。
昨夜の破邪食の儀の威力だった。俺は視線に親しみと友愛を感じていた。そして自分も下半身を剥き出しにして、凜の尻を割って花唇に蛇を当てがった。

凜の蜜壺は既に愛液に溢れていた。
俺が蛇の頭を当てると蜜壺はぬるりと俺を迎え入れた。体が勝手に凜を求めて動き出した。腰が蠕動し、腕が乳房を揉みしだき、舌が首筋を舐め、指が肉芽をいたぶった。

凜の身体応も自然に激しく反応した。
背中は喜びにくねり、蜜壺は俺を求めて蠕動し愛液を滴らせ、奥へ奥へと俺を導いた。首を捻り、凜の唇は俺の舌を求め、唾を求め、啜り、そして何度も何度も飲み込んだ。
彼女の体全体が発熱し、うっすらと湿り気を帯び、その湿り気で彼女の体が俺の体に吸着した。凜の体全体が俺を求めていた。

俺の腰の動きが激しさを増した。凜の腰が俺に激しく答えた。俺の全身に快楽の稲妻が走り出した。
「グッグッグッ・・・・」凜は必死で声を押し殺していた。
するとブルドッグが犬阿闍梨アジャリの声で慈悲深く言った。
「凜ちゃん、声を上げなさい」
その一言で凜が解放された。

キャアアア・・・・

凜が絶叫した。俺はその声を全身で聞きながら射精した。
俺のザーメンがしたたかに凜の中に注ぎ込まれるのが分かった。凜の蜜壺が痙攣したように俺を締め付けた。蜜壺は蛇身の根元から俺を搾り上げ、何度もザーメンを呑み込もうと締め付けて来た。
凜の膣イキだった。
そして突然、凜の体が脱力し、軟体となって床に崩れ落ちた。俺も至福の喜びを感じながら、凜の背中に崩れた。
「凜ちゃん、松岡はん、それが如来体験だす」
ブルドッグが静かに、厳粛に言った。

レクサスは激しい雨の中で雲が通り過ぎるのを待ち続けた。

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