私は十号。超高級娼婦。青髭の館。

私は十号 14.三穴に同時に攻められて

潮騒の中で武史を呼ぶ声がした。

タケシ、タケシ こっちだ

目をやると、パパが十号の下で目で合図を送っている。
十号は騎乗位でパパにまたがり、腰を上下させて女体をくねらせている。
十号の唇がパパの首を舐めている。
乳房は胸板に押し付けられ、美しいふくらみをゴムまりのように歪めている。
腰は蛇身を呑み込み、上下に運動し、膣で怒張した蛇をしごいている。
十号の妖しい女体が、バンガローの彼方の青空に溶け込んで見える。

武史はそっと夏希のもとを離れる。
武史はパパの目の合図を理解し、十号の背後に回る。
夏希も合図を理解したのか、十号の頭の方へと移動する。

背後に回った武史は十号の腰に手を当て尻を上向かせる。
白磁の尻の双丘が、武史の前で日に輝いている。
双丘の谷間で、パパの蛇身が十号の腰の動きに合わせて花唇を出入りしている。
花唇から続く会陰の終わりに、アナルのすぼまりが、静かに固く口を閉ざしている。

武史は花唇を濡らす愛液を指で搦め取り、それをすぼまりに塗り付ける。
更に涎を垂らしてすぼまりを濡らす。。

きゃっ

十号が液体の感触に驚き、小さな声を上げる。
武史は膝を降り、背を低くして、舌を突き出し、アナルのすぼまりをつつく。

きゃはっ、きゃはっ

嫌がっているのか、次の動きを期待しているのか、十号の声が弾んでいる。
武史は続いてすぼまりに唾を送り込む。
そして人差し指一本をアナルにゆっくり挿入する。

くっ くっ くっ

十号が小さく呻く。
痛みか?
快感か?
武史はそれを無視して中を愛撫する。

膣とは違った内壁の感触だ。
しっかりした硬さと強い締め付けだ。
ググっと強い圧力で指を排出しようとする。
アナルの機構に逆らって、指を深く挿入する。
ゆっくりと硬さが解れていくのが分かる。
指の腹が腸壁の中の動きを感じ取る。薄い腸壁に越しに、膣の中でパパの蛇がのたうっている。
頃合いを見て、ゆっくりと指を引き抜く。

あ あ あーっ

十号はため息のような深い声を上げる。
武史はその声を聴きながら、今度は蛇の頭をすぼまりに当て、ゆっくりと押し込む。
アナルは蛇の侵入を防ごうとして固く口を閉ざす。
しかし愛液と唾で濡れるすぼまりは、するりするりと蛇身の侵入を許してしまう。
武史はぐいと蛇身を入れ込む。

お お お おーっ

十号の呻きが女体の奥底から湧き上がる。

アナルの中に滑り込むと、そこはいつもとは違う快感が待ち受けていた。
括約筋が硬く強く蛇身を咥え込み、女体がもう一つの姿を現わす。
野蛮で、荒々しい、冒瀆的な快楽の闇に満ちた女体の姿だ。
その女体の闇が、今度は貪欲に武史を呑み込んでくる。

腸壁の薄い膜の向こう側に、別の蛇身が律動している。
その蛇身の形や動きが、自分の蛇身にもろに感じられる。
今や十号は二つの蛇身を呑み込む快楽のメドウサと化している。
武史は丁寧に、強く、腰のピストン運動を速める。

それに呼応して、下のパパも腰の動きを速める。

ひっ ひっ ひぃ……

十号は思わず高い声を上げる。
自分の中で、不思議な快楽が腰から全身へと駆け抜け走り回るのを感じる。
膣はパパの蛇が、アナルは武史の蛇が、自分を犯して貪っている。
犯されながら、体の奥底から強烈な快感が沸き上がって来る。

うぁ うぁ うぁ……

呻く十号に夏希が顔を寄せてくる。
目がきらきらと好奇心に輝いている。
そして、声を上げている十号の唇を、自分の唇で塞ぐ。
繊細な舌が十号の舌を求める。
十号の舌を見つけた夏希は

ちゅう ちゅう

と音を立て吸い上げる。

何これ?
まるでAVじゃない?
三穴同時責め?!

十号の脳裏で、いつか目にした下品な宣伝文句が思い浮かぶ。

夏希はうっとりと十号の唇を味わう。
下のパパが激しく腰を上下させながら蛇身の欲望を爆発させようとしている。
背後の猛がアナルに中でぴすトン運動を速める。
十号は自分の女体が、三人の熱と情動にまぶされて、焼かれ、炙られ、燃え上がるのが分かる。

やがて

ウッ ウッ ウッ ウーッ

パパが叫び出る声を押し殺して呻く。
そして激しくマグマを噴出する。

グォッ グォッ グオーッ 

続けて武史も野獣の雄たけびを上げて熱い液を噴出する。

十号は二人の奔流に押しあげられて、絶頂の高みへと放出される。

きゃあ……

と叫ぼうとする声を夏希の唇が塞ぐ。
十号は、サバンナで飢えと渇きに曝された獣となって、水を求めて夏希の唇を貪る。
豊かで冷たい夏希の唾をごくごくと飲み下す。
飲み下した後、十号は痙攣しながら快楽の輝く闇に落下する。

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