私は十号。超高級娼婦。青髭の館。

私は十号 001.プロローグ 夫が愛する女体

翠(みどり)は夫の泰斗(たいと)の前でM字開脚している。
折り曲げた太腿と足首を器具で固定されて、花唇を太腿で隠すことが出来ない。
寝室の薄暗いルームライトが余計に翠の白い女体をを浮き立たせる。

両手は上に伸ばされ手首は泡紐で縛られやはり固定されている。
翠の潤んだ妖しい瞳が、夫に何かを懇願しているようだ。
突き出されている二つの乳房が湿り気を帯びて艶めかしい。

黒のガーターベルトに、黒のストッキング。パンティーは履いていない。
薄く手入れされてそよぐ恥毛の中で、花唇が割れて愛液が煌めいている。
翠は反射的に折り曲げられた脚を捩じって身を隠そうとするがそれはかなわない。
泰斗は悦びを抑えながら、一眼レフのデイスプレーで翠の体の動きを追っている。

バッ バッ バッ

連続的にストロボの閃光が弾け飛ぶ。
高速で撮影された女体の画像が、間歇的な不連続の動画となってディスプレーの上を走る。

あっ あっ ああ……っ

閃光の中で翠が喘ぐ。
宙に向けて開かれた唇と、のけ反る首筋。それが泰斗にはたまらなく愛おしい。
泰斗はカメラを離れ、翠の手首とM字開脚した両脚を解放し、シーツの上に横たえ、そのしなやかな女体を抱き締める。

翠!
愛してる!

泰斗はそう言いながら、唇を翠の首筋に滑らせ、乳房へと移り、突起した乳首を含む。
翠の中を快楽の旋風が走る。

唇は、さらに下に降りて腹部を舐め、臍周りを舐め、自由になった両脚の大腿部を舐める。
唇と共に舌がうごめき、快楽の涎で翠を濡らしていく。

閃光に曝されその刺激に濡れた花唇を舌は辿っていく。
花唇の秘められた割れ目を縦になぞる。粘液質の透明な愛液が舌を包む。
泰斗は餓えたように愛液を啜る。

ジュル ジュル

啜り上げる隠微な音がする。

翠は思わず両足に力を籠めて泰斗の頭を締め付ける。

グググッ

と、泰斗は小さな呻き声を上げる。しかし唇と舌の動きはを止めない。
貪欲な舌は二枚の花唇の襞を舐め回し、やがて先端で蜜口を突き始める。

あああ…っ あああ…っ

翠の喘ぎが激しくそして強くなる。
泰斗は、欲望に跳ねる蛇身を蜜口に押し当てる。
押し当てながら、翠の唇を吸い舌を搦め取る。
蛇身を蜜口の中にぐぐっと押し込む。

いいいい……っ

翠が呻く。
次いで蛇身の動きが速まる。
蛇身の堅さと血管の脈動を、翠は膣壁で感じ取る。

あなた
あなた

翠がうわ言のように泰斗を呼ぶ。
泰斗の腰の動きが一層激しくなりやがて頂点を迎える。

ドウッ

と蛇身は奥まで突き入り、白濁の液を激しく噴出する。
翠もその噴出によって高みへと噴き上げられる。

あっ あぁ……っ ひぃ ひぃ ひぃ……っ

翠は、はしたない声をあげて絶頂の向こう側へと放り出される。

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