翠(みどり)は男の前で完全に放心し、全身をさらけ出していた。
いや、顔だけはマゾマスクで隠されていた。
男は、翠を指でいかせた後も、翠に挿入しなかった。
ペニスはのたうつばかりで射精しなかった。
男が翠を枕もとに摺り上げて座らせた。
全身がぐったりしていて、男のなすがままに任せた。
やがて男は翠の股を大きく開いて、M字開脚させた。
腰に枕を宛がい、少し持ち上げた。
男は翠の股間に顔を埋めてきた。
翠は放心し夢を見ているようだった。
マゾマスクに覆われた暗闇の中に、男の舌が赤い生き物のように輝いて現れた。
赤い舌が、翠の花唇を舐め上げるのが感じられた。
冷たく、柔らかく、ねっとりとしていて、まさに生きている軟体動物だった。
軟体動物は花唇を上り、肉芽の先端を舐め、肉芽の皮を剥いた。
再び強烈な快感が全身に走り始めた。
軟体動物は、花唇の大小の襞を丁寧に舐めた。
襞と襞の未知の狭間も舐めた。
襞を舐め、唇で吸い込み、時には軽く甘噛みした。
翠は再び、悦楽の声を上げ始めていた。
脚で男の頭を締め付けた。
男はそれが嬉しいかのように、一層翠の花唇の隅々まで嘗め尽くした。
ジュル ジュル ジュル
翠の愛液を厭らしく啜った。
舌と唇が翠を貪った。
気が遠くなりかけた時、アナルに指が入って来た。
キャッ
****