愛とエロスのメモ

日本のエロス。桜の下で白衣の女狐たちが演奏する「春よ来い」。和楽器アンサンブル 真秀・MAHORO(2)r

2021/04/27


あの和楽器アンサンブル 真秀・MAHOROが今度は、任谷由実「春よ来い」を奏でる。
白狐の仮面に、今度は白無垢の和服。
空は澄み、桜の花が浮きだっている。
そよ風の中で、三匹の狐が優雅に琴と胡弓奏法での三味線を奏でる。

透けた袖口から覗くしなやかな腕と手首。
魔法の様に楽曲を紡ぎ出すしなやかな指。
そこには何とも言えないエロスが軽やかに舞っている。
その舞は、抑制された優雅、秘めた情念さえ感じさせる。

さらに、白無垢と、桜の淡い色と、空の青さが、死のイメージと重なってくる。

エロスと死が混然一体であることを感じさせる作品だ。