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私は十号 15.いきなりヨットが爆発する
2024/9/5
十号…… 十号…… 自分を呼ぶ声がする。 十号は至福の眠りから引きずり出される。 パパが自分を見詰めている。 起きたかい、十号、空が変だ。ここをすぐ撤収する。 十号は促されて体を起こす。 どれほどの時 ...
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私は十号 122.巨大雲が襲って来た
2024/8/8
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私は十号 13.至福の四重奏
2024/9/5
バーベキューの火は今のスコールで無残にかき消され、残った木炭の屑や料理の破片が撒き散らされている。 パパがしがみ着いている十号を見詰める。 横殴りの豪雨のせいで、髪がずぶ濡れて、雨の雫を滴らせている。 ...
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私は十号 12.至福の浜辺で
2024/9/5
正午。 海と空は光の下で白熱した。日はその下にある世界を隅々まで照らし出すようだった。 H島が群青の海に姿を見せ、ずんずんと大きく迫ってきた。 デッキで愛を交わしてから二時間ほど経っている。 振り向く ...
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私は十号 11.潮風の中でのアクメ
2024/9/5
武史が唇を付けたまま翠に被さってきた。 間近で見る武史の顔は海で鍛えられたのか甘さが無い。武骨ともいえる、厳しいアスリートの顔だ。 しかし、端正だ。気品さえ感じられる。今、その瞳は野獣の光で濡れている ...