愛の煌めき。1分間小説。

そこへ行っちゃだめ!

「そこへ行っちゃだめよ!」
母の制する声を無視して僕はどんどん進んでいった。
その先の道と風景が見たくて、どんどん進んでいった。
少し疲れて僕はふと後ろを振り返った。
母が消えている。
木々は枯れ、道は廃墟となっている。
通りかかった児童たちが僕を見て叫んだ!
鬼だ!
鬼が出た!

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-愛の煌めき。1分間小説。