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愛人もどき35.位置情報を発信しているのは何だ
2024/10/11
外の雨は降り止まなかった。 雨の中で山並みが煙っていた。 車を停めたまま俺は隣の凜に訊いた。 「なあ、奴らにはどうして俺たちの居場所が分かるんだ?」 「私も今考えていたところよ」 凜が言った。 奴らが ...
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愛人もどき36.発信機を抑え込め!!
2024/10/11
「このカプセルの中に劉浩然が試作したセルが入ってるの」 蘭が自分から取り出したカプセルを指して言った。 セルとは、殺人ロボットを構成するの極小のユニットである。このユニットが数千個集まって、変形自在な ...
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愛人もどき40.滝の中、凜の濡れた女体が妖しく悶え始める
2024/10/11
まず、女たちが彩夏に導かれて、滝の下の川端に足を踏み入れた。 そして、片方の手で、片方の手と腕に交互に水を掛けた。次いで、太腿に水を掛けた。 そうやって体を水に慣らして行った。 緑川が彼女達の真似をす ...
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愛人もどき39.滝を前に女達の太腿が白く輝いて
2024/10/11
戸惑っている俺たちに彩夏が声を掛けた。 「蘭さんと凜さんは私について来てください」 そう言って彩夏が寺の中に誘導した。 「じゃ、松岡さんは俺について来て」 緑頭の緑川がそう言って、先頭に立った。 玄関 ...
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愛人もどき38.鬱蒼とした木立の中の控えめな寺
2024/10/11
四八号線は国道ではあるが、まさに田舎道である。曲がりくねっていて狭い道が続く。 雨の中で、早い夕暮れがやって来た。俺はヘッドライトを点け、ひたすら走った。やがて、舗装道路が現れ、道幅が少し広くなり、急 ...