愛人契約

愛人契約22.女は男のためにアナル開発を決意

初めてのアナルセックスに由香里は絶叫した。
その痛みは剛一には分からないものだった。

「ごめん痛かったかい」剛一が訊いた。
由香里は答えなかった。
閉じた目尻から涙が流れていた。
「済まなかった。いきなりだったもんな」
由香里は怒っているのか、怖がっているのか、一言も発しなかった。

「済まなかった、本当に済まなかった。もう二度としないよ。許して下さい。」剛一が謝った。
「ううん」
初めて由香里が口をきいた。顔はシーツに沈めたままだった。
「いいの、痛くてもいいの」小さな声だった。
そして言った。
「パパのすべてを受け入れたいの」

剛一は由香里が一層いとおしくなり、顔を自分に向かせて、その涙を拭いてやり、口づけした。
由香里が腕を剛一の首に巻き付けてきて、剛一の舌を求めた。
剛一はその舌を深く吸い込んだ。
「由香里、見てごらん」
剛一は由香里も仰向けになるよう促して、二人で天井の大鏡を見た。

そこには自分たちを見下ろしている、裸の剛一と由香里がいた。
由香里は無意識に乳房を掌で隠そうとした。
「隠しちゃだめ。腕を伸ばしてそのまま頭の上に持って行くんだ。」
言われるように、由香里は二つの腕を伸ばし、それを頭の上に持って行った。

由香里の躰はその動きで自然に伸ばされた。
胸の乳房と体全体が大鏡の中に映し出されるのだった。
見るたびに剛一は、由香里の身体にほれぼれするのだ。
すんなりと伸ばされた両腕。
腕に挟まれた知的な顔。
肩の両側の露わになった脇腔。
形のいい二つの乳房。
美しくくびれる腰。
滑らかな腹部とキュートな臍。
すらりと伸びやかにたゆたう二本の脚。
脚の間の割れ目。
小さく覗いている肉芽の先端。

「恥ずかしい」
そう言って由香里は体を横に向けて鏡からの視線をはぐらかした。
由香里は剛一の体の右側に絡みついていたが、その右手が自然に剛一の蛇を愛撫し始めた。
剛一はしかし、何といっても中年の男である。
さっきアナルの中に精液を放ってまだ間もないのだ。
その蛇はだらりと力を失って回復を待っているのだ。
それを知ったうえで由香里は、やさしく、丁寧に、ゆっくりと蛇身をしごいていた。

パパのためにアナルを開発したい。
由香里は、それほどパパが好きなんだ、そう思った。

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