男には愛する女の体を全所有したいとう願望がある。
所有するにはいくつかの方法がある。
女の体を舐めつくすこと。
女の3穴を全て犯すこと。
女を調教し奴隷化すること。
しかし、それでも全的な所有は出来ない。
女を所有したいという欲望は、ストレートに開放すると、ついには快楽殺人にまで行きつく。
それだけのエネルギーと爆発力を持った願望だ。
愛しても、性を交えても、互いの皮膚で境界付けられ、隔離され、限界づけられた二人の肉体、二人の存在。
この果てしなく隔たれた相手を愛し尽くしたいという渇望を満たすには何らかの「美学」的行動が求められる。
肉体と言う滅びるものを超えて、滅びない永遠不滅の存在にまで高めたい。それが「美学」的欲求だと思う。
写真
彫刻
絵画
音楽等々
作家は様々な手段で女体の美学を追求してきた。
ここで、エロスの世界に緊縛師が登場する。
女体を緊縛し女体自体を独自の美にまで高めてしまうのだ。
女体美の極意としての緊縛術。
喘ぐ女体の捕獲。
エロスの捕獲。
そこに緊縛師の使命ある。
傷つけ殺すことなく、縛り上げることで、女体を意のままに弄び、女体の妖しさ、切なさ、神秘性を絞り出すのである。
優れた緊縛が造形美にまで高まるのはそのような、エロスの底の無い魅惑から来るものと思う。
密やかな世界では、緊縛が脈々と受け継がれて来た。
その匠の一人が、麻妃を緊縛する奈加あきらだ。
そして、緊縛の美学にふさわしい白熱する女体、それが北条麻妃なのだ。
北条麻紀フアンに限らず、このAVは一見の価値あり。