女体の声/掌編小説集

草むらで彼を手コキで。精液がピュ。高校3年生の夏。r

2021/04/28

穏やかな川面が八月の光をギラギラ反射していた。

私と彼は川べりの深い草むらで色々喋っていた。
好きな歌手、グループ、ゲーム等など。
私は彼が好きだった。
彼も私が好きだった。
彼は爽やかで、聡明で、私から見れば少し幼かった。

彼は国立大学を目指していた。
物理学者になるんだと言っていた。
私には輝く未来なんか無かった。
私は、この街に埋もれて行くんだと、絶望的に信じていた。
だから、彼とは、高校卒業したら別れるんだと、強く覚悟していた。

彼が、そーっと、恐る恐る、私の手を握って来た。
私はその手を握り返した。
そして私は彼にそっと口づけした。

彼は、どうすればいいのか良く分からなかったのだろう。
がむしゃらに私に抱き付き、がむしゃらに唇を合わせてきた。
そして私の胸をまさぐって来た。
本能的に、私のスカートの中へ一方の手を滑らせてきた。
私はまるでお母さんのような口調で言った。

駄目よ、そんな事!

彼は、はっとして、手を引っ込め、赤くなって、狼狽してうつむいて、黙り込んだ。
彼の、切羽詰まって困惑している心臓の音が聞こえるほどだった。

私はいとおしくなって、彼の頭を抱え込み、よしよしと撫でた。
そして、手を伸ばして、彼のズボンのジッパーを開けて、手を滑り込ませた。

彼が驚いて私を見た。
私はにっこり微笑んで言った。

いいことしてあげる

私はそう言って、彼の堅くなり始めている蛇を引き摺り出した。
彼の若い蛇身は日差しを浴びて、反り返りながらも、どこか怯えているようだった。

夜な夜な私を犯す叔父さんの、凶暴で厭らしい、貪欲な、薄汚い蛇とは全く違っていた。
素敵な、瑞々しい、撥ねまわる蛇だった。

私は彼の目を見詰めながら、若い蛇身をしごいた。
叔父さんに無理強いされたやり方を、今は、好きな彼に施していた。

オオオ

彼が私を見詰めながら呻いた。
輝く眼差しだった。
潤んでいるようだった。

気持ちいい?

私が訊くと、声が出せずに、首を縦に振って

いい
いい

と、身振りで答えた。

私は手の動きを速めた。
彼は子供の様に、私の胸に顔を埋めてきた。
私は、一方の手で彼の頭を撫で、一方の手は激しく蛇身を擦り続けた。

アアア

彼が切なく呻いた。
そして、蛇身が痙攣し、先端から白濁の液が、夏空に向かって噴出した。
幾度も幾度も噴き出した。

噴出が終わり、勢いを失った精液が私の掌に溢れた。

好きだよ。
愛している。
ずっと一緒だよ。

彼がうわごとのように耳元で囁いた。

そうね
そうだよね

私はそう答えながら、卒業したら、きっと孤独になるのだろうと、思っていた。