スワッピング・悦楽の四重奏

四重奏38 べろりべろりと、大きな舌が私の体をなめ回すr

2021/04/26

藤枝専務の掌はゴワゴワしていた。
その掌が頬から首筋を辿り、ブラウスの胸元へと降りてきた。
私は、唇を大きな舌で塞がれたまま、掌がやがてブラジャーの中へ侵入するのを感じた。
乳首を探り当て、先端をつままれた。
快楽の炎が点火した。
体が、ビクンと反応した。

藤枝が、私のスーツのジャケットを脱がし、私を横から抱く格好になった。
一方の手を、紺のスーツのスカートの中をまさぐり始めた。

オオ 

藤枝が喜びの声をあげた。
私は黒いガーターに黒いパンティーを履いていた。
藤枝は、じかに触れる、太腿の付け根の肉の感触に悦びの声をあげたのだった。

由希

藤枝が私の名を呼んだ。

ハイ

私は短く答えた。
私達の会話はこれで十分だった。

やがて、藤枝は私のスカートを捲り上げ、下半身を剥いた。
ガーターとストッキングからはみ出た、肉の部分に舌を這わせてきた。
私は思わず、その感触に逆らうかのように、股を閉じようとした。
藤枝の手がそれを阻んだ。

私は、ガーターを履いた下半身が、庭からの四月の春の日差しを受けて、藤枝の前に浮き出ているのを感じていた。
そして彼は、パンティーの上から股間に顔を埋めてきた。
薄い、小さなパンティーの上を、舌が這うのが感じられた。
藤枝の涎と、中から湧き出してきた私の愛液が混じり合って、パンティーが濡れてきた。
やがて、藤枝が言った。

「俺のためのガーターだね」
「そうです」

藤枝は、スカートを剥ぎ、ブラウスを剥ぎ、黒いブラと黒いパンティー、そして黒いガーター姿の私を見下ろした。
私は、下から藤枝の顔を見詰めた。
異様な顔の中で、ぎょろ目が潤んでいた。
眼の中に暗い闇が覗かれた。
闇には優しが込められていた。

由希

藤枝は再び私の名を呼んだ。
顔を降ろしてきた。
ボクサー犬の分厚い唇が私を飲み込むようだった。
私は、彼の首に手を回し、彼の唇と舌を深く受け止めた。

大きく太く厚い舌から大量の唾液が流れ込んできた。
私はそれを水のように飲みこんだ。

ブラが押し上げられ、剥き出しになった乳房を揉み始めた。
ごわつく彼の掌が、私を一層興奮させた。
手はやがてお腹を撫で、臍を撫で、ガーターの上から履いているパンティーに降りてきた。

その手は、はパンティーを脱がし、ガーターだけになった私の脚を開かせ、花唇をなぞり始めた。
おぞましい貌のゴワゴワした指に、そして、次になされることに、私は自虐的な喜びを感じていた。
遂には、指は花唇を割り、蜜口をあらわにし、私の全てを日に曝した。
そして、彼の分厚い唇が、べっとりと、日に曝された蜜口に吸いついてきた。